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バトン、ホンダの戴冠と撤退への胸中語る「マクラーレンがホンダとふんばり続けなかったことは残念」

ジェンソン・バトンは、2021年にホンダがレッドブルと組んでF1ドライバーズタイトルを獲得したことを受け、マクラーレンがホンダとの取り組みを継続しなかったことが残念だと語った。

Fernando Alonso, McLaren MCL32

写真:: Andrew Hone / Motorsport Images

 2021年のF1は、メルセデスとレッドブル・ホンダによる激しいタイトル争いの末に、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がチャンピオンを獲得。昨年限りでF1活動を終了させるホンダは、有終の美を飾ることに成功した。

 2015年からパワーユニット供給という形でF1活動第4期を開始したホンダは、当初マクラーレンと提携。かつての最強タッグが復活したことで、大きな期待が寄せられた。しかしその結果は芳しいものではなく、3年間を共にした後、両者は袂を分かつことになった。

 以降、ホンダは2018年からトロロッソ(現アルファタウリ)との提携を開始。翌年にはレッドブルにもPUを供給開始し、2021年のフェルスタッペンの戴冠へとつながった。2021年限りでの活動終了を表明していたホンダにとって、1991年以来30年ぶりのドライバーズチャンピオンということで、考えられる限り最高の形で幕を下ろしたことになるだろう。

 そして、ホンダとレッドブルの活躍を複雑な気持ちで見守っていたのが、2009年のF1王者であるジェンソン・バトンだ。バトンは2003~2008年のホンダF1第3期(BARホンダ時代も含む)でドライバーを務めており、第4期の2015~2017年にかけてもマクラーレン・ホンダでドライバーとしてレースを戦っていた。

「僕はこのプロジェクトのスタートから、彼らと一緒に働いていた。誰にとっても簡単なことではなかったよ」と、バトンはmotorsport.comに語った。

「ハイブリッド時代において、彼らは最初に参加したとき苦労していた。明らかに他のメーカーよりも何年か遅れていたんだ。多くの信頼性の問題を抱えていたしね」

「僕はマクラーレンが彼らとふんばり続けなかったことを、残念に思っているんだ。競争力が無い時、彼らが最も信頼性の無い部分……エンジンをやり玉に挙げるのはとても容易いことだった」

「だけど今、彼らはレッドブルのようなチームとの協力することで、その経験を活かして前進していった。とても良いパートナシップを見つけられたと思う」

「ホンダが再び勝利する姿を目にするのは素晴らしいね。彼らのレッドブルと組む前のラストウィンは僕の勝った2006年のことと、とっても前の出来事だったからね。だからホンダの優勝を見られて凄く嬉しいよ」

 バトンはホンダのF1活動終了を惜しみつつも、その決定の背後にある経済的な現実にも、理解を示している。

「ホンダはレースに対してとても情熱的だし、その彼らが去るというのは残念だ」

「でも彼らがどれほどの資金をつぎ込んでいるのかは、なんとなく想像できる。だから彼らが去ろうと思う理由も、分かるよ。時が来たんだ」

「ただホンダはこのスポーツで、素晴らしい1年を過ごしてきた。この”旅”は彼らにとっても楽なものではなかったから、素敵なことだったと思う」

 
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