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FP2でマクラーレンに割って入ったアストンマーティン、驚きの速さは本物なのか? オランダでダークホースとなる可能性を考察

アストンマーティンは、F1オランダGPの金曜フリー走行で速さを見せた。彼らは予選・決勝でも好調さを維持できるのか?

Fernando Alonso, Aston Martin Racing

Fernando Alonso, Aston Martin Racing

写真:: Zak Mauger / LAT Images via Getty Images

 F1オランダGPの初日フリー走行で、アストンマーティンは速さを見せた。ダブル入賞を記録した前戦ハンガリーから、その好調さが維持されているように見えるが、果たしてその速さは本物だろうか?

 FP2でフェルナンド・アロンソがマクラーレン勢に割って入る2番手タイムをマークし、周囲を驚かせたアストンマーティン。アロンソはオスカー・ピアストリをわずかに上回り、トップのランド・ノリスとの差もわずか0.087秒しかなかった。4番手以下は、そこからコンマ3秒ほど遅れている。

 もちろん、フリー走行の結果を基に勢力図を予想することには、慎重にならないといけない。エンジンモードや燃料搭載量も各車異なるし、どんなセットアップをしていたかも分からない。FP2は赤旗が混乱を招いた面もあった。

 その赤旗のひとつは、アストンマーティンのランス・ストロールのクラッシュによるものだった。これでアストンのレースに向けた準備の計画は大きく狂ったが、ストロールとアロンソがFP1から一貫した速さを見せていたのは確かだ。ふたりはFP1でも3番手、4番手に入っている。

「アストンは本当に速い」と言うのは王者マックス・フェルスタッペン(レッドブル)。メルセデスのジョージ・ラッセルも、今回のアストンマーティンが強敵になる可能性を警戒しており、次のように語った。

「アストンはこれまで調子が良くなかったけど、ハンガリーでは結果を出した。ここでも速そうだ。現状ではアストン、マックスと戦うことになると思うけど、そこにフェラーリも加わってくるだろう」

 レッドブルは金曜に比較的控えめなエンジンモードで走ることで知られている。今回もフェルスタッペンはノリスに0.588秒、アロンソに0.5秒後れを取った。しかしチームのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、アストンの速さは幻ではないと見ている。

「いやいや、彼らは速かったよ。ロングランでもショートランでも、どんなタイヤでもだ。特にアロンソだな」

Fernando Alonso, Aston Martin Racing

Fernando Alonso, Aston Martin Racing

Photo by: Zak Mauger / LAT Images via Getty Images

「アストンマーティンはブダペスト以降の変更が本当に効いていて、驚くほど速い。3番手争いはアストン、メルセデス、そして我々の三つ巴になると思う」

 そう語るマルコ。逆にレッドブルはバランスの問題に苦しんでいるのだという。

「我々はバランスの問題を解決せねばならなかった。いつも我々のセットアップは土曜になってやっと機能するから、楽観的でいようとは思う。ロングランではもっと差が小さい。コンパウンドが硬いほど我々は良くなる」

 今季圧倒的な速さを見せるマクラーレンのノリスでさえ、アロンソについて「僕たちが『ここにいてほしい』と想定するところより近くにいる」と表現する。しかし彼は、予選・決勝共にアストンマーティンが5、6番手付近を走ったハンガリーでの快走を思えば驚きはしないと述べた。

 一時はグリッドの中でも下位チームと言うほかない成績にまで落ち込んでいたアストンマーティンが巻き返してきたことは、驚くべきもののように感じられるが、アップデート版のAMR25はザントフールトのようなツイスティでダウンフォースが求められるサーキットで本領を発揮するということなのだろう。

 一方ダウンフォースが出る分空力効率がネックであるため、直線スピードが求められるベルギーのスパ・フランコルシャンのようなサーキットでは不利となるが、直線が少ないハンガロリンクではその弱点が出にくい……そのように考えると説明がつく。今季はF1史に残る接戦と言われるが、こういったピーキーなマシンは、あるレースでは予選Q3に進むが別のレースでは後方に沈む、という状況になりかねない。

 アロンソは次のように語る。

「ハンガリーは強かったし、その次のザントフールトでもペースが良い。もちろんまだフリー走行だけど、タイムシートの上にいるのは嬉しい」

「すべてのアップデートが期待通り機能していて、大きな自信になる。これを冬の開発につなげたい」

 ただし多くの人が、アストンマーティンはマクラーレンに脅威を与える存在になるとまでは思っていない。これはアロンソも同様だ。

「正直、マクラーレンと戦えるレベルまで届くとは思わない」

「でもメルセデス、フェラーリ、レッドブルのようなチームならそんなに遠くないから、そこに食い込んでいきたいね」

 FP2が赤旗続きとなったため、アロンソは十分なロングランができていない。そのため、日曜日の決勝に向けての見通しは不透明だ。参考までに、わずか数周だけ走ったアロンソのミディアムタイヤでの連続周回は、ノリスから平均0.4秒遅れていた。ただオランダGPが全車1ストップのレースとなるなら、予選結果がモノを言うだろう。

 FP2のクラッシュで貴重な走行機会を逃したストロールも、マシンの速さ自体は本物だと感じている。彼は予選で上位グリッドを獲得できる可能性について問われると、「そうだね。いけると思うよ。1日中速さがあったし、良い状況だ」と述べており、まずは土曜の予選に注目が集まる。

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