ウイリアムズCEO、オーストリアで入賞を逃したことに”がっかり”できたことに「満足している」
ウイリアムズのCEOであるヨースト・カピトは、先日行なわれたF1オーストリアGPで今季初入賞を逃し、チームががっかりしたことについて”満足”していると語った。
George Russell, Williams FW43B,Fernando Alonso, Alpine A521
Erik Junius
先日行なわれたオーストリアGPは、ウイリアムズにとって今季最大のチャンスが回ってきた。
ウイリアムズは、2019年のドイツGPを最後に、長いこと入賞から遠ざかっている。しかしオーストリアGPではジョージ・ラッセルが予選Q3に進出し、レース中もトップ10圏内を走行。入賞は間違いないかと思われた。
しかし予選で他車に妨害されたことで下位グリッドからのスタートとなっていたアルピーヌのフェルナンド・アロンソが迫り、レース終盤にオーバーテイク。これでラッセルは、11位でのフィニッシュとなった。
11位0ポイントに終わったことについて、当然チームは満足していない。しかしそのことは、逆にチーム内部での期待感が高まっていることを意味しており、そのことは非常にポジティブなことだったと、チームCEOのヨースト・カピトは語る。
「とてもがっかりしたと言っておこう。でも、チームの全員ががっかりしていたということについては、嬉しく思っている部分もある。4週間前なら、11位でフィニッシュすれば誰もが歓喜していただろうからね」
「フランスでの12位は素晴らしいことだった。でも、今回は11位でがっかりしている。それはチーム内の”炎”と、チームが今持っている”熱意”を示している」
「それは、彼らがもっと良い結果を欲しがっているということを示しており、ポイントを手にできない結果に満足していない。前進し、そのためにさらに懸命に努力するということは、非常に重要だと思う」
カピトCEO曰く、オーストリアGPで見せたパフォーマンスは、1回限りのモノではないと考えており、そのことに非常に勇気づけられているという。実際、フランスGP〜シュタイアーマルクGP〜オーストリアGPの3連戦では、ラッセルはいずれも入賞圏内を争った。
「フランスGPは素晴らしいレースだったり、今回も素晴らしいレースだった。そして先週(シュタイアーマルクGP)もそうだった」
そうカピトCEOは語った。
「3連戦の前に、こんなことを達成できると話していたら、誰もが完全に”狂っているね”と言ったことだろう。それはありえないとね。でも今の我々は、この結果にすら失望している。それは、我々チームが進んでいる方向性を示していると思う」
最近のパフォーマンスには満足しているカピトCEOだが、イギリスGPは難しい戦いになるかもしれないと考えている。
カピトCEOが懸念するのは、サーキットのレイアウトだけではなく、強い風である。ウイリアムズのマシンは風に敏感であると言われていて、シルバーストンではその風によって、パフォーマンスを失う可能性があるのだ。
「気象条件に大きく左右されることになる」
そうカピトCEOは語る。
「我々のマシンは、風が強い状況では苦しむことがある。そしてシルバーストンは、風が非常に強くなる可能性があるということは、多くの方がご存知のことだろう」
「風が強く吹けば、苦労するかもしれない。でも逆に、風がそれほど強くなければ、オーストリアでのパフォーマンスに近付くチャンスがあるかもしれない」
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