サインツJr.に異例の”1周追加”ペナルティ。セーフティカー中に無許可でラップバックしたと裁定
ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、F1イギリスGPの終盤、セーフティカーを誤って追い越したとして、前例のないペナルティを受けた。
ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、イギリスGP終盤のセーフティカー(SC)走行中に許可なく周回遅れを解消したとして、異例のペナルティを科せられた。
レース終盤の46周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がストウでスピンし、グラベルでマシンを止めたことによりSCが出動。残り6周をSCが先導し、そのままチェッカーとなった。
サインツJr.は12番手でチェッカーフラッグを受けたものの、数時間後にペナルティを受けて17位に順位を落とし、1周遅れとなった。
通常、SC走行中には周回遅れのマシンにSCを追い越して集団に合流することが許可される。今回も同様の措置が行なわれたが、サインツJr.はSCの追い越しを許可する「周回遅れの車」メッセージに含まれておらず、ウイリアムズはそれを認識していなかった。サインツJr.は本来隊列に留まるべきだったがSCを追い越しラップバックしてしまったのだ。
その結果、サインツJr.は最終順位に周回数が加算されるというペナルティを受けた初のF1ドライバーとなった。
Carlos Sainz, Williams
Photo by: Eric Le Galliot
FIAの報告書には、「スチュワードはチーム代表者から話を聞き、ポジショニング/マーシャリングシステムのデータ、ビデオ、タイミング、車載ビデオの証拠を検証した」と記されている。
「55号車(サインツJr.)はピットレーンに入る際にセーフティカーライン1で周回遅れとなったが、シルバーストンの特殊なコースとピットレーンの構成により、周回終了時にラインを通過するまでには一時的に周回遅れが解消され、その際にセーフティカー導入後2度目となるセーフティカーライン2を通過した」
「したがって、55号車はB5.13.4条c)の目的においては周回遅れの車ではなく、したがって『周回遅れの車は追い越し可能』というメッセージが表示された際にセーフティカーを追い越す権利はなかった」
「しかし、レースコントロールからメッセージが表示された途端、55号車は周回遅れから復帰した。スチュワードは、ピットストップを終えてコースに復帰した55号車が、再び周回遅れの車になっていたことを確認した」
「今回のレースのコースレイアウトが特殊であることを考えると、一連の出来事がチームの混乱につながった可能性は十分にあると、スチュワードは理解している」
「チーム代表は、チームが2つの誤りを犯したことを認めた。1つ目は、B5.13.4 c条に基づく関連基準点において、55号車が周回遅れの車ではなかったことを認識できなかったことである」
「第二に、55号車がセーフティカーを追い越すことが許可された車両を示すレースコントロールメッセージに含まれていなかったことに気づかなかった点だ。チーム代表は、本来追い越す権利がないにもかかわらず、意図せず1周を稼いでしまったことを認めた」
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