アルファロメオF1に”中国マネー”が流れ込む? 周冠宇の活躍により関心が徐々に高まっていると代表明かす
アルファロメオ代表は、中国人初のF1ドライバーとなった周冠宇の活躍により、当初は苦戦した中国企業からの関心が高まっており、スポンサー獲得に繋がり始めていると明かした。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
周冠宇は、FIA F2の2021年シーズンにドライバーズランキング3位となり、今季アルファロメオからF1デビュー。中国人で初のフルタイムF1ドライバーとなった。
マシンの信頼性トラブルに泣くことも多いものの、デビュー戦のバーレーンGPで初ポイントを獲得し、安定した走りでチームメイトのバルテリ・ボッタスにも匹敵する走りを見せている。
こうした周の活躍から、彼の母国からは関心が高まっているとチーム代表のフレデリック・バスールは明かした。
アルファロメオは周の加入を発表した際も、”中国マネー”獲得によるビジネスチャンスを魅力のひとつだとして公言。そうしたこともあり、周は大量の資金をチームに持ち込む”ペイドライバー”と目されることも少なくなかった。
アルファロメオは2月に美容・健康系の乳製品メーカー「AMX 新一代健康酸奶」とスポンサー契約を締結し、7月に入ってからは新たにAIソフトウェア企業「SenseTime」がチームのスポンサーに加わった。ただ物事はそれほど早くは進まなかったという。
「これまでのところ、少し難しかった」
中国スポンサーからの関心に関して尋ねられたバスールは、そう答えた。
「我々はSenseTimeと契約し、それまでにAMXとも契約を結んでいた。それらふたつのメインスポンサーは、中国からのモノだ」
「おそらく時間はかかると思うが、新しいスポンサーを獲得するには、まず周が入賞し結果を残す必要があると私は思っている」
「でも(新たなスポンサーとは)何度も連絡を取り合っているので、うまくいき始めている感覚はある。ただかなり動きは遅い」
「ふたつ目の中国スポンサー(SenseTime)と契約できたことは良い動きで、私もそれには満足している。長いプロセスになることは分かっている」
Zhou Guanyu, Alfa Romeo C42
Photo by: Antonin Vincent / DPPI
またバスールは、周が中国からの関心を惹きつけていることから新たなスポンサー獲得に繋がる可能性が高まっているのを歓迎する一方で、周がドライバーに選ばれた理由が資金力のみだという意見には強い口調で反論している。
「パドックには、我々のビジネスを理解できない馬鹿者が大勢いることは周知の通りだ」とバスールは続ける。
「そして賢いからという理由で、パスがその馬鹿者に渡されるという訳でもない」
「結局のところ、最善の方法は話すことではなく、実行することだと思う。そして彼はそのアプローチを採った」
「馬鹿げたコメントが飛び出た時、周とは話をした」
「そこで私はこう伝えたのだ。『周、これは関係のないことで、君は仕事をすればいい。彼らが何を考え、どう言っているかは関係ない。君は仕事をしなければならない。チームからはフルサポートを受けられるし、それが一番大切なことだ。自分に何ができるのかをみんなに示してやれ』とね」
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