登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本
速報ニュース

2020年のF1開幕に向け、議論は続く。無観客レース実施や、“10月開幕案”も

ロス・ブラウンは、F1の2020年シーズン開幕に向けて、無観客レースを含めた様々な選択肢を検討していると明かした。

Ross Brawn, Managing Director of Motorsports, FOM

Ross Brawn, Managing Director of Motorsports, FOM

Mark Sutton / Motorsport Images

 新型コロナウイルスの影響により、開幕がどのタイミングとなるのか不透明な状況となっている2020年シーズンのF1だが、 F1のモータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンは、開幕後のレースが無観客で開催される可能性を示唆した。

 最終的に延期となった第2戦バーレーンGPが、当初無観客での実施を予定していたように、F1側もかねてより無観客レースの構想を持っていた。そのため2020年シーズンをできるだけ早くスタートさせるための取り組みのひとつとして、無観客レースという形をとる可能性が高いとみられている。

 現時点でシーズン最初のレースは6月28日のフランスGPとなる予定ではあるが、ブラウンはシーズンが7月開幕となる可能性が高いことを認めた。そして彼は依然として今季19戦前後のレースが開催できると考えている。

 なお、仮に開幕が10月頃までずれ込んだとしても、最低でも8レースを開催することができれば、公式なF1世界選手権シリーズとして認められることとなっている。

「間違いなく、チームと関係者の移動が一番の問題だ」とブラウンは語った。

「ただ我々(関係者とチーム)が到着してしまえば、我々だけで(無観客レースを開催して)自己完結することができる」

「我々の見解では、ヨーロッパで開幕する方が良いと考えている。チームがチャーター便でサーキットに向かうなど、閉鎖的な環境で移動できるからだ。そして全員がウイルスに感染していないと確認し、無観客レースを開催すれば、リスクは限りなく抑えられる」

「無観客レースは素晴らしいものとは言えないが、全くレースが開催されないよりは良いだろう。何百万人ものファンがこのスポーツの開幕を心待ちにしていることを忘れてはならない。その多くが孤立した状態にあるが、そんな危機的な状況の中でこのスポーツを存続させ、誰も危険にさらさずにファンを楽しませることは良いことだ」

「我々はできる限り早いシーズン再開を検討しているが、そこからシーズンを最後まで続けることを前提としなければいけない。シーズンが開幕した後でまた一旦中断するのでは意味がない。おそらく(開幕は)ヨーロッパになるだろう。そして無観客となる可能性もある」

 他のモータースポーツカテゴリーのように新しいシーズンカレンダーを発表できない理由について尋ねられたブラウンは、F1が他のどのシリーズよりも複雑な選手権であることを理由に挙げた。

「F1シーズンは他の多くのレースシリーズよりも長い」とブラウンは語った。

「カナダGPはキャンセルとなったばかりだが、(仮に改訂版のカレンダーを発表していた場合)カナダも含めた新たなカレンダーをまた作り直さなければいけない。それなら、状況が落ち着いてからカレンダーを提示した方が良いと感じた。やるべきことが非常に多いんだ」

「FIAが定める世界選手権としての最低レース数は8だ。10月開幕になった場合でもこれは達成できるだろう。だから考え得る最も遅い開幕時期は10月と言えるだろう」

「しかしそうなると、年をまたぐ可能性も出てきてしまう。シーズンの終了を来年1月にすると多くの問題が発生してしまうので、今年中にシーズンを終えることを前提としている」

「7月にシーズンを始めることができれば、19レースを開催することができる。しかしそうなった場合、3連戦、1週休み、そしてまた3連戦……と非常にタフなスケジュールになるが、我々が様々なことを考慮した結果、それは不可能ではないと考えている」

「したがって、我々の選択肢はそのふたつの数値(8〜19レース)の間にある」

市街地コースの延期は困難か

 ブラウンはまた、市街地コースはリスケジュールの柔軟性が低いことを認めた。

「シンガポールGPは市街地コースという性質上、日程を変更するのが難しい。一方で常設サーキットであれば、それは比較的簡単だ。おそらく1ヵ月の準備期間でもレースを開催できる。特に無観客レースにする場合は、チケットやマーケティングに関することを考えなくてもいいので、開催は容易と言える」

 ブラウンのコメントにもあったように、今季のF1は過密スケジュールが予想され、連戦に次ぐ連戦となる可能性が高い。その対策として、彼はレースウィークエンドを2日間の短縮日程とする可能性があることを認めた。特に中国GPを連戦の中で開催する場合は、税関の関係で2日間での開催となることが濃厚だ。

「諸事情によって2日間でレースを行なう場合もあるかもしれない」とブラウンは語った。

「例えば中国GPを開催するならば、中国への移動のことを考えて2日間でのレースにした方が良い」

「FIAやチームと共に様々な選択肢について話し合っている。そして現時点では無観客レースも視野に入れている。どのように安全を確保し、どのように彼らを保護しながら、パドックに向かわせるのか……あらゆることが議論されている」

 

Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 FIA会長、フェラーリPU”和解”の詳細は「話したいが、フェラーリが許可しない」
次の記事 【特集】“勇敢な男”ジョニー・ハーバートの鮮烈なデビュー:1989年ブラジルGP

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

最新ニュース

フォーミュラEにとって、日本&東京は重要な市場。求めるは日本人ドライバーの参戦。ドッズCEO「佐藤琢磨に、再び参戦してもらおうか」

フォーミュラEにとって、日本&東京は重要な市場。求めるは日本人ドライバーの参戦。ドッズCEO「佐藤琢磨に、再び参戦してもらおうか」

FE フォーミュラE
東京E-Prix
フォーミュラEにとって、日本&東京は重要な市場。求めるは日本人ドライバーの参戦。ドッズCEO「佐藤琢磨に、再び参戦してもらおうか」
大嵐のコースウォークは半周リタイア! フォーミュラE東京E-Prixの半公道サーキット、近くで歩いて気付いたコト

大嵐のコースウォークは半周リタイア! フォーミュラE東京E-Prixの半公道サーキット、近くで歩いて気付いたコト

FE フォーミュラE
東京E-Prix
大嵐のコースウォークは半周リタイア! フォーミュラE東京E-Prixの半公道サーキット、近くで歩いて気付いたコト
日本を離れてもなお、日本を愛するフェネストラズ。国内レースは日々チェック……東京E-Prixに向け「オウエンオネガイシマス!」

日本を離れてもなお、日本を愛するフェネストラズ。国内レースは日々チェック……東京E-Prixに向け「オウエンオネガイシマス!」

FE フォーミュラE
東京E-Prix
日本を離れてもなお、日本を愛するフェネストラズ。国内レースは日々チェック……東京E-Prixに向け「オウエンオネガイシマス!」
ヤマハと共にフォーミュラEを目指すローラ……率いるのは元スーパーアグリF1のプレストン「チームを運営するつもりはない」

ヤマハと共にフォーミュラEを目指すローラ……率いるのは元スーパーアグリF1のプレストン「チームを運営するつもりはない」

FE フォーミュラE
東京E-Prix
ヤマハと共にフォーミュラEを目指すローラ……率いるのは元スーパーアグリF1のプレストン「チームを運営するつもりはない」

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本