複雑だけど、やれないことはない! ドライバーたちが下した2026年F1マシンへの最初の評価
11チーム中の7チームが、バルセロナの非公開シェイクダウンで最新世代のF1マシンを走らせ、ドライバーたちがその第一印象を語った。
フィルミングデーを活用した短いシェイクダウンを除けば、バルセロナで始まった非公開シェイクダウンテストの初日は、ドライバーたちにとって最新世代のF1マシンを走らせた初めての機会となった。
全5日間のテスト日程のうち、最大3日の走行が許されている。全11チーム中、初日に走行したのは7チーム。フェラーリとマクラーレンは初日の走行は見送り、ウイリアムズは開発遅れでテスト参加を断念。アストンマーティンは少なくとも4日目までは走行出来ない予定となっている。
各車まずはマシンが機能しているかどうかを確認するのが最優先であり、ラップタイムが持つ意味はあまりないだろう。ただ、非公式ながらレッドブルのアイザック・ハジャーがトップタイムを記録し、メルセデスのジョージ・ラッセルが2番手に続いた。
一方、ハースのエステバン・オコンは2レース分以上の走行距離となる154周を走行。続いて周回数が多かったのはメルセデスで合計149周を走破した。
この初期段階で、価値のある要素はふたつある。ひとつは、現地にすら参加できなかった前述のチームのように、出だしで苦戦したチームを観察すること。もうひとつは、空力規則の抜本的変更と電動パワーへの依存度増大により、新時代のマシンのドライビングやレースの在り方が一変する中で、実際に走行したドライバーたちの第一印象に耳を傾けることだ。
解釈は人それぞれだが、最も良い評価を下しているドライバーが、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリだった。
「オーバーテイクやオーバーライドなど、全モードを試すにはまだ時間がかかる。まったく違うものだ」と、アントネッリは語った。
「だけどマシンはナイスだ。ドライブしていて素晴らしかった。パワーユニット(PU)は言うまでもなく昨年とは異なり、より複雑なマネジメントが求められるけど、対応は可能だ」
アントネッリは、メルセデスの新型PUについても「当初は大きな疑問符だったが、現時点では良好なようだ」と称賛した。
午後のセッションでアントネッリからマシンを引き継いだラッセルも、新しいマシンはドライビングが楽しいと感じたという。
「ドライバーにとってはかなり異なるマシンだけど、一度理解すればかなり直感的にドライビングできるんだ。ステアリングを握るのは楽しいし、この新規定でファンが楽しみな要素はたくさんあると思う」
Esteban Ocon, Haas
Photo by: Formula 1
ハースのオコンは、セッション序盤にいくつかの不具合を体験・克服した。彼はコックピット内でドライバーにかかる作業負荷は「非常に複雑」だと感じたと語った。
「(これまでとは)全く異なるし、非常に複雑だ」
「シーズン開始前に多くのシミュレータ走行日を確保できたのは幸運だった。その点ではかなり準備が整っている」
「全ては明確だけど、僕たち全員にとって非常に複雑なのは確かだ。しかしこれが全チーム共通の状況であることを願っている」
アウディのガブリエル・ボルトレトは、2026年マシンは「大きく異なるけど、別世界ではない」と感じたという。ボルトレト自身、昨年F1デビューしたドライバーであり、シングルシーターカテゴリーで急速に頭角を現し、毎シーズンマシンを乗り換えることに慣れているというのも大きいだろう。
「過去に似たようなクルマを運転したことがないので、どう表現すればいいか分からない。F2マシンは、旧レギュレーションのF1よりもずっと遅いと言える。そして今回のマシンも同様に遅くなるだろうと感じている」
「でもPUが50%電動化されたのは非常にクールだ。コーナーを抜け出すと、膨大な速度が解放され、その強さを実感できる。そうした要素は異なるし、慣れる必要がある。ドライビング方法も適応させなければならない」
「とはいえ、これはあくまでレーシングマシンだし、別世界というわけではない。単に大きく異なる新規制が導入されただけだ」
アルピーヌのフランコ・コラピントは、チームが予防措置として走行距離を制限した結果、テスト初日に60周を走行。ボルトレトと同じような見解を示した。
「ふたつのマシンは大きく異なるけど、結局のところレースカーであることに変わりはなく、使えるグリップの範囲内で速く走らせる必要がある。その点は非常に似ている」
「最終的にテクニックは少し変化するだろう。エネルギー管理もそうだし、タイヤははるかに薄く小さくなる。もちろん僕たちのドライビングも適応させる必要がある」
Liam Lawson, Racing Bulls
Photo by: Formula 1
レーシングブルズのリアム・ローソンは「まだ完全に理解しきれていない」と認めた。
「今後数日、数週間かけてバーレーンでも学び続ける必要がある。だが非常に、非常に異なるものだ」
「ドライバーとして差をつけられる可能性が格段に広がったように感じるのは良いことだ。ただ現時点ではまだ初期段階。僕たちの立ち位置を知るのは非常に難しい。今は、マシンの最適化方法を学んでいる段階だ。今のところ楽しめている」
「現時点で最も重要なのは信頼性だ。今日はかなりの周回数をこなせたし、小さなトラブルが少しあったくらいだ。率直に言って今日起きた問題は安全対策上のものだけで、真のトラブルはなかった。PUに関しては、現時点では非常に良好だ。とはいえ、他チームと比較した相対的な位置付けは依然として判断が難しい」
テスト2日目となる火曜日は、降水確率が最も高い。ただ天候が保てば、マクラーレンとフェラーリがテストを開始する予定だ。
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