速報ニュース

F1

F1に足りないのはスペースXのワクワク? デビッド・クルサード、新規定を不安視

元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、F1が導入する新ルールについて懸念を示しており、モータースポーツの頂点という地位を失うリスクを冒すべきではないと警告した。

Alex Kalinauckas

Alex Kalinauckas

公開日時: 2020/06/05 10:04

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Presenter David Coulthard

 F1は2021年から、スポーツの魅力をより増す為に制定されたレギュレーションへと移行する予定だ。2021年には年間の予算上限を定めた財政レギュレーションが有効となり、空力開発におけるハンディキャップシステムを導入。前年の成績上位のチームは風洞の使用時間が削減されることになった。

Read Also:

 またFIAは、ギヤボックスのような譲渡可能なコンポーネントを定めており、各チームはそれを購入することが可能だ。FIAはコスト削減を考えると、この点の重要性が増していると語っている。

 F1に予算制限を導入すること、そして標準パーツを導入することなどには、コンストラクターとしての精神に反するといった批判も関係者からは聞かれてきた。そしてそうした考えは、過去にF1を戦っていたドライバーの中にもあるようだ。

 2008年に現役を退いたデビッド・クルサードは、新たに導入される予定のレギュレーションに関して、成功した側にディスアドバンテージを加えるやり方はあまり賛同できないと語った。

「基本的に、僕が考えるF1というのは、常に決まったレギュレーションを誰もが解釈し、自分たちが使える資産を活用するチャンスがあるものだ」

 クルサードは姉妹サイトAutosportのポッドキャストでそう語った。

「だけど成功した側へのハンディキャップ、みたいなものについては少し心配している。なぜなら僕にとって、F1というのは“名前”で成功が保証されるものじゃないからだ」

「もしそうなら、F1で最も著名なフェラーリは、チャンピオンシップでもっと勝っているべきだ。でも現実はそうではない」

「今、仮に予算制限があってもまあ構わないけど、F2を見ると、どんな理由があろうとも歴史的に他のチームよりも優れたチームがまだ存在する」

「彼らは基本的に同じマシンを使っている。50万ドル以上費やされたチームもあれば、それ以下のチームもあるだろう。それは取るに足らない金額ではないけど、レースでの成功を決める物なのは明らかだ。でもそれは自分たちでシャシーやエンジン、すべてのことを設計するわけじゃない」

「だけどF1は常にその頂点に位置していて、チームはクルマの大部分の知的財産を保有してきたんだ」

Read Also:

 クルサードは実際のパフォーマンスにあからさまな影響を与えないであろう部分については、標準化しても害は無いだろうと見ている。しかし技術開発とスピードに関する観客の関心を失うことになるだろうとも語っている。

「(標準化を進めて)あまりにもインディカーのようになるとしたら……世界中のファン層はこれまでと同じ水準にはないだろう。インディカーはF1じゃなければ、宇宙のようなレースでもないからだ」

「つまり僕が言いたいのは、みんながスペースXにとてもワクワクしたのは、人を未知なる宇宙に送る“何か”を開発しているという、今になっても魔法のようなものだったからだよ」
(スペースX:アメリカの民間商用宇宙開発を手掛ける企業。5月末に史上初の民間企業による有人宇宙船の打ち上げに成功した)

「だからちょっとした“魔法”が必要なんだと思う。それで少し『F1ではどうやるんだ?』と考えた」

「標準的な予算、標準的なマシンじゃそれはできない。新しいルールもそこまで極端なものではないとわかっているけど、もし標準化しすぎたら……」

「それでも一時期はF1のブランド価値が維持してくれるだろう。でもF1よりも速いモノが出てきた時、F1は魅力を失ってしまうだろう。だってみんなは最速のクローズドサーキットレースを見たいんだ」

「F1はサーキット最速のレースという形を維持しなくちゃいけない。そしてそれはある程度のマージンが無いといけないんだ」

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 FIA、F1のPU不正取り締まり強化。オイル燃焼とエネルギー回生の監視を厳格化

次の記事 メルセデス、革新的デバイスDASの開発秘話語る「FIAも完成は無理だと思ったはず」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Alex Kalinauckas



雨のF1開幕戦で浮き彫りとなった、エンジニアとのコンビネーションの重要性。ストロールの6位がそれを物語っている!

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/20

雨のF1開幕戦で浮き彫りとなった、エンジニアとのコンビネーションの重要性。ストロールの6位がそれを物語っている!



大荒れのF1開幕戦制したノリス、マクラーレン勝利の秘訣は“ミスからの学び”にアリ「僕らは何度も失敗してきた」

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/16

大荒れのF1開幕戦制したノリス、マクラーレン勝利の秘訣は“ミスからの学び”にアリ「僕らは何度も失敗してきた」



フロントロウ独占のマクラーレン、”パパイヤ・ルール”はなし? ノリス「ぶつからない限りバトルは自由」

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/15

フロントロウ独占のマクラーレン、”パパイヤ・ルール”はなし? ノリス「ぶつからない限りバトルは自由」

最新ニュース



メルセデスのウルフ代表、連勝レッドブル&フェルスタッペン賞賛「脱帽するしかない」自チームはアップデートで悩みも

F1

F1 F1

シンガポールGP

1 時間前

メルセデスのウルフ代表、連勝レッドブル&フェルスタッペン賞賛「脱帽するしかない」自チームはアップデートで悩みも



TEAM IMPUL、ザック・オサリバンのスーパーフォーミュラ最終ラウンド欠場を発表。代役はトヨタ育成の鈴木斗輝哉

スーパーフォーミュラ

SF スーパーフォーミュラ 1 時間前

TEAM IMPUL、ザック・オサリバンのスーパーフォーミュラ最終ラウンド欠場を発表。代役はトヨタ育成の鈴木斗輝哉



ベッツェッキ、インドネシアGP勝利も満足できず「勝利よりも敗北に近い」

MotoGP

MGP MotoGP

インドネシアGP

2 時間前

ベッツェッキ、インドネシアGP勝利も満足できず「勝利よりも敗北に近い」



フェルスタッペン、シンガポールGP未勝利の呪い解いて2連勝「ここまで長かった」

F1

F1 F1

シンガポールGP

3 時間前

フェルスタッペン、シンガポールGP未勝利の呪い解いて2連勝「ここまで長かった」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録