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負傷のアロンソ、F1プレシーズンテストには参加できる? 怪我の影響を医師に訊く

F1復帰を間近に控え、自転車トレーニング中に事故に遭い負傷してしまったフェルナンド・アロンソ。その影響はどの程度なのだろうか?

Fernando Alonso, Renault F1 Team R.S.20

写真:: Renault Sport

 2021年シーズン、アルピーヌからF1に復帰する予定のフェルナンド・アロンソ。しかし彼は2月11日(木)の午後、スイスのルガーノで自転車トレーニング中に交通事故に遭ってしまった。チームによると、アロンソは上あご骨折の手術を受けたという。

 手術は成功したが、アロンソは術後の経過を観察するため、スイスの病院に48時間滞在する必要がある。

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 カタルニア国際大学の顎顔面外科教授であり、バルセロナのテクノン医療センター顎顔面研究所長であるフェデリコ・エルナンデス・アラファロ医師に、アロンソが受けた手術がどんなものなのかを訊くと、彼は次のように説明した。

「骨折の種類や骨の変位があるかどうかに大きく左右される。あごは可動性のある骨であるため、衝撃を吸収し、骨折や歯を損失するリスクは少なくなる。だが上あごは頭蓋骨の残りの部分に固定されている硬い骨であり、ある程度の強さの衝撃を直接受けると骨折してしまうし、骨の一部がズレてしまった場合は、そのズレを小さくして固定する必要がある」

「固定する方法としては、小さなチタンの板やネジを使って固定する方法がある」

「非常に重要なのは、この種の骨折では最初の12時間以内に介入することだ。骨は口の中にあるので、汚染や感染症が発生しやすいからだ。今回、彼らはそれができた」

 アロンソに近い情報筋によると、アロンソは自動車との接触でいくつかの歯を損失してしまったという。

「歯の喪失は通常、骨の喪失にも関連している。骨折に対する最初の処置の後、最終的にはおそらく歯の周りの失われた骨を再構築する処置を行ない歯をインプラントに置き換える処置が必要になるはずだ」と、アラファロ医師は付け加えた。

 マドリードのラモン・イ・カハール大学病院のフェルナンド・アルメイダ医師は、アロンソのような怪我はサイクリストに特に多いとmotorsport.comに語った。

「一連の発表によると、サイクリストに発生する骨折の11~15%は顎顔面領域に位置している。ヘルメットの使用により、以前は高かったこの発生率は減少している。それでも、サイクリストが使用するヘルメットは、フルフェイスヘルメットのように顔面領域を保護するものではない。顎顔面外科医が日常的に行なっている仕事の中で頻繁に起こる病理だ」

 アルメイダ医師は、アロンソの今後について次のように説明した。

「その患者はすべてがうまくいっているかどうかを確認するために、臨床的、放射線学的な経過観察が必要だ。加えて、口腔内の衛生管理を徹底しなければならない。最初の数週間は、流動食と柔らかい食べ物で患部(口腔内)を休ませる必要がある」

 一方アラファロ医師は、アロンソは数週間後にはトレーニングを再開できるだろうと明言している。

「これらの手術後、最初の数日間は激しいスポーツ活動は避けるべきだが、我々は彼らが動くことをお勧めする。適度な有酸素運動を行なうことだ。手足の骨折とは違って顎顔面骨折の場合は、身体活動の回復を助けるんだ」

アロンソは2021年のF1プレシーズンテストに間に合うのか?

 アロンソの負傷を知った関係者、ファンの誰もが、バーレーンで3月12日から行なわれるプレシーズンテストに彼が参加できるのだろうか、という疑問が浮かんだだろう。

 ふたりの医師は、アロンソの怪我がチームの発表から読み取れる以上に深刻でなければ、回復は早いはずだと考えている。

「外傷の大きさによって回復にかかる時間は非常に様々だが、通常は10日から14日の間だ」と、アルメイダ医師は話した。

 またアラファロ医師に、アロンソがプレシーズンテストでマシンを走らせる可能性はあるのかと訊くと、彼は次のように答えた。

「彼の場合、通常の生活に戻るのに時間がかかることはない。それがスポーティーな生活でもだ。だがフルフェイスヘルメットを被る時、多少なりともヘルメットがきつくなるかもしれない」

「これらの骨折は通常、顔の腫れを伴うものであり、とてもタイトなフルフェイスヘルメットを使用できないことがある。しかしそれは数週間ではなく、数日間の話だ。それを過ぎれば、かなり短い期間で正常に専門的な活動ができると思う」

 一方で、どこかのタイミングで事故で失った歯を交換するために、アロンソはさらなる手術を受ける必要があると、医師たちは考えている。

「大きな骨折で酷い炎症を起こしていない限り、3~4週間後には実質的に通常の生活を送ることができるだろう。歯の交換と欠損した骨の再建に、さらなる手術を除けばね」と、アラファロ医師は付け加えた。

「最初に行なわれるのは骨が治るように骨折を小さくすることだ。その後、検査をしてダメージを評価し、歯を抜いた時にどれくらいの骨が失われたかを確認する。通常は2回目の手術で骨折を修復し、失った歯をインプラントで補う必要がある」

 もしアロンソが、歯根部分にダメージを負っていた場合、完治までの時間は延びることになるだろう。だが、彼はプレシーズンテストや開幕戦バーレーンGP(3月26~28日)に悪影響がない、適した時期まで2度目の手術を受けるのを待つことができるはずだ。その間は、事故で失った歯の穴を人工的な補綴物で隠す必要があるかもしれない。

 いずれにしても偉大なチャンピオンが一日も早く回復し、F1に戻ってくることを願っている。

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