メルセデスのDASは革新的。ライバルチームも”感嘆”「これがF1の良いところ」
メルセデスがF1プレシーズンテスト前半に登場させたDAS(二重軸ステアリング)。ライバルチームの面々は、このデバイスについて感嘆したことを認めた。
Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11
Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスがF1プレシーズンテストに登場させた新たなデバイスDAS(二重軸ステアリング)。テスト2日目、ルイス・ハミルトンがステアリングを押し引きしてフロントホイールのトー角をコントロールしているオンボードカメラ映像が映し出された後から、パドックでは注目の的となり、その合法性について盛んに議論が行なわれた。
このシステムはテクニカルレギュレーションに基づいており、FIAによって合法かつ安全だとみなされた。しかし、予選が始まった後のマシン変更を制限する”パルクフェルメルール”に違反する可能性があると指摘されており、場合によってはライバルから異議を申し立てられる可能性がある。
ルノーのスポーティング・ディレクターであるアラン・パーメインは、このDASについてパルクフェルメルールに対する”疑問”があるとしながらも、その革命的なシステムに感銘を受けたと語った。
「それについて何をしているのか、そしてどうやっているのか……そのことについて我々は、少し驚かされたと思う」
そうパーメインは語った。
「多くの人と同じように、ビデオの分析を行なった。でも、何をしているのかは分からない」
「ジェームス(アリソン)と彼の部下は、何か賢いことをしてきた。間違いなく、彼らはそれによってラップタイムを十分稼げると考えているはずだ」
「明らかにメルセデスは、利益に繋がると思う何かを見つけた。それはF1の素晴らしい部分のひとつだと思う」
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルも、メルセデスが新たなコンセプトを導入したことを称賛した。
「この革新技術を取り入れたメルセデスには脱帽だ。これは、F1の素晴らしい部分だ」と、ザイドルは話した。
「それによって彼らがメルセデスのために作り上げた全ての評判についても脱帽だ」
「そのシステムの詳細については分からない。だから、それがもたらすモノなどを判断するのは間違っていると思う」
「我々は現時点ではチームとして、メルセデスからこのシステムをコピーするよりも、大きく前進できる他の部分に注力する必要があると思う」
フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、DASが革新的なモノであると認めつつも、タイトル争いの上で決定的なモノになるとは思わないと語った。
「マシンには多くの革新がある。メルセデスが採用しているいくつかの解決策はフェラーリからコピーされているし、またその逆もあると思う」
そうビノット代表は語る。
「DASは確かに目立っている。大変革をもたらすモノになるかって? 私はそうは思わない」
「それはパッケージの一部だと思う。だから彼らは、良いパッケージを持っているのだと思う」
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