ランス・ストロール、古傷悪化の原因はガレージでの激怒? ”6週間前”からの経過観察には疑問の声
アストンマーティンのランス・ストロールは、右手の痛みが原因でF1スペインGP決勝を欠場したが、そのきっかけはなんだったのだろうか。
Lance Stroll, Aston Martin Racing
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images via Getty Images
ランス・ストロール(アストンマーティン)のF1スペインGP決勝の出走辞退は今も話題となっている。何が古傷を再発させたのだろうか。
というのも、ストロールがスペインGPのガレージで激怒していたという報道があったのだ。『Sky Sports』のF1コメンテーターであるデビッド・クロフトは、ストロールがガレージ内で激高したという報道について、さらなる見解を示している。
スペインGPの土曜日夜、アストンマーティンはストロールが手首の負傷を理由にレースを辞退することを明らかにした。ストロールが予選を14番手で終えた後の発表だった。
チームの発表によると、ストロールは2023年シーズン前に骨折した右手の古傷が、6週間前から痛むようになっていたという。
『Sky Sports F1 Show』でストロールの負傷について語ったクロフトは、ストロールが怒りを爆発させた際の状況について、次のように語った。
「ランス・ストロールが壁を殴ったという情報について、マイク・クラック(チーフトラックサイドオフィサー)はガレージでそういうことが行なわれることを容認しないだろう」
「ヘルメットが投げられたと聞いているが、それは壁にぶつかってヘルメットがダメージを受けるほどの強さだったという。怒鳴り声や悪態も多かったようだ」
「ランスは壁を殴る癖がある。ただしその壁は、彼が怪我をしないようなパーテーションだ。私は以前、アストンマーティンからそれを聞いたことがある」
クロフトが疑問を呈したのは、ストロールの負傷が実際に6週間も経過観察されていたかどうかだった。ストロールはスペインGPの予選を走っており、結果としてチームはフェルナンド・アロンソ1台でレースを戦わねばならなくなった。もしチームが6週間前から負傷のことを知っていたのなら、リザーブドライバーでルーキードライバーの起用義務を消化できるフェリペ・ドルゴビッチに、少なくともフリー走行に参加させ、1台でレースに臨むことを避けたに違いないと、クロフトは主張したのだ。
「6週間も経過観察していた、というのは信じられない。もしそうしていて、チームのためを思うなら、予選でランスをマシンに乗せることはないだろう」
「もし彼らが6週間も様子を見ていて、彼がレースを走れるほどの体調ではないかもしれないというところまで来ていたなら、予選前にドルゴビッチを投入するだろう」
「それにランスはQ1で7番手タイムを刻んでいる。したがって、彼は明らかにその予選セッションの段階で十分に運転できる状態にあったんだ」
「その件を一旦保留にしておくと、ストロールがカナダでマシンに乗らないのならば、フェリペ・ドルゴビッチがマシンに乗ることになるだろう。契約は結ばれている。彼はリザーブドライバーだ。彼は(日程が被っている)ル・マン24時間を欠場するだろう」
「フェリペのことはみんな知っているし、彼がグリッドに立つチャンスを得るに値すると思っている。彼はF2王者であり、スーパードライバーだ。彼もF1参戦を望んでいる。だからF1に出るチャンスがあるのなら、彼はル・マンには行かないだろう」
「しかしランスは6週間も苦しんでいたのだろうか? いいか、スチュワードは医学的な問題があったと納得している。だが、6週間も監視していたかどうかは……」
「我々には分からない。日曜日にランスがレースに出ないと分かるまで、彼らは何も言わなかったんだ」
スペインGPから6週間前といえば、第4戦バーレーンGPの前後となる。例えば第6戦マイアミGPへの出場を断念していれば、丸1ヵ月ほどの回復期間を確保することができたはずだ。
何より、エミリア・ロマーニャGPからスペインGPまでは3連戦だった。中でも真ん中のモナコはステアリングラックの比率を変更し、前輪の舵角を大きくする特殊なレースだ。果たして右手に痛みがある状態で、クラッシュのリスクも高いモナコを走らせるだろうか……。
ストロールが復帰したタイミングでさらなる詳細が明らかになるかもしれない。
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