F1初走行終えたデ・フリーズ、来季ウイリアムズ加入の噂も「自分の手には負えないコト」
F1スペインGPのFP1でウイリアムズから出走したニック・デ・フリーズだが、F1ドライバーになるチャンスがあるかどうかは”コントロールできないこと”だと極めて冷静だ。
バルセロナのカタルニア・サーキットで開催されているF1スペインGP。初日のフリー走行1回目にはウイリアムズから現フォーミュラEチャンピオンのニック・デ・フリーズがアレクサンダー・アルボンに代わって出走した。
デ・フリーズは今回が初めてのF1公式セッション。しかしFIA F2王者となり、フォーミュラEでも王者となっている実力をいかんなく発揮し、レギュラードライバーのニコラス・ラティフィを上回る18番手タイムでFP1を後にした。
そんなデ・フリーズは2022年にウイリアムズからF1デビューするのではないかとも言われていた。最終的にはアルボンがシートを獲得したわけだが、2023年に向けてはラティフィの成績低迷もあり、デ・フリーズの起用に関する憶測が再び流れ始めている。ある関係者によるとデ・フリーズとウイリアムズとの間で2023年のシートに関して話し合いが行なわれているという。
ウイリアムズがデ・フリーズの起用を検討していると理解していいのか? デ・フリーズは当然そうした質問を受けることになったが、彼はシートに関しては自分にコントロールできることではないため、良い仕事をすることを考えていたと答えた。
「僕らは将来について話す前に、まずこの初めての出走に完全に集中していた」
「でも、そのことはちょっと手に負えないことでもある。個人的には、ここで良い仕事をすることが最も重要なことだったと思う。将来のことを考えるのではなく、ひとりのドライバーとして、常に良い結果を出したいと思っているんだ」
「こうしたチャンスを手にした時には、ただ参加するんじゃなく、自分の価値を示したいと思っている。そして、僕としてはまずまずの仕事はできたと思う。これから何があるか、様子を見よう」
デ・フリーズのF1挑戦の可能性は大きくなっているようにも見える。ただ彼は「そんな風には思っていない」と語っている。
「僕はフォーミュラEに参戦しているけど、そこで満足している」
「競争力があって、チャンピオンシップをディフェンディングチャンピオンとして戦っているし、WECにも参戦しているんだ」
「今回のことはチャンスだと思っているし、ここに来られたことには凄く感謝している。でも未来に何があるかなんて誰に分かるんだ? 結局のところ、それは僕がコントロールできることじゃないんだ。だから、どうしたらいいだろうね?」
なおF1ではシーズンを通じて少なくとも2回はFP1でルーキーを出走させる必要があるため、デ・フリーズはさらなる出走のチャンスがあると期待されている。
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