F1、2021年も社会問題に”積極的”に関与へ。ドメニカリCEO「これからもメッセージを発信していく」
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、F1は今後も社会問題を浮き彫りにするための”積極的な役割”を果たしていく必要があると語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2020年のF1はコロナ禍の影響で開幕が遅れ、その間に人種差別に対する抗議活動が世界中で活発となった。F1は新型コロナウイルスとの戦いや、多様性を求める活動への支援として、”We Race As One”と名付けられたキャンペーンをシーズンを通じて実施した。
このキャンペーンにより、各チームのマシンにレインボーのロゴがデザインされ、チャリティグッズの販売などが行なわれた。またシーズン中はレース前のセレモニーで時間が設けられ、半数ほどのドライバーが片膝をつくなど、世界中に向けて人種差別反対のメッセージを発信した。
motorsport.comの取材によると、F1は今後数週間のうちにドライバーやチームと話し合いをし、社会問題を強調するためにレース前の時間をどう使うのか、2021年の計画を検討する予定のようだ。
今季から新たにF1のCEOに就任したステファノ・ドメニカリは、F1としてはレース前の時間を使い、世界中に社会問題を意識させ続けていくことが重要だと語った。
「昨年は人種差別という点に非常に焦点を当てていたと思う」
ドメニカリはスカイスポーツのインタビューで、そう話した。
「スタート前の時間は、多様性と”We Race As One”を強調する機会を与えてくれると思う。我々はこの時間を、このプログラムと特定のテーマに関する価値観を強調するために使っていく」
「我々が念頭に置いているのは、この時間を使った多様性と”We Race As One”のプログラムに関連したF1への注目をどのように利用できるかを、ドライバーやチームと共有することだ。F1はこの世界と無関係ではないということを、皆さんに理解してもらいたいと思っている」
ドメニカリは、多様性と反人種差別のメッセージを維持することは”絶対に”優先度が高いと主張し、ドライバーたちが社会問題への関与を深め、F1というプラットフォームを使って変化を求めていくことを望んでいる。
「ドライバーたちは自分たちがF1のアンバサダーであるということをますます自覚している。技術的なスキルだけでなく、F1の適切なメッセージを伝えるという面でもね」
「もちろん、政治的なことは行ないたくない。それは我々の仕事ではないからだ。ただ我々は、社会の価値観を浮き彫りにしたいんだ」
「若いドライバーたちはこのテーマに対する理解度も感性も違うだろう。しかし我々は、今後も目標に向けて進んでいく。それが、非常に重要なメッセージになるだろうからね。F1はこれまでも、そしてこれからも、それが一番重要な部分なのだ」
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