F1ドメニカリCEO、サッカー”スーパーリーグ”構想に物申す。F1を見習うべき?
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、サッカーのスーパーリーグ構想について発言。F1が進めるコスト削減策は、サッカー界が見習うべきモノだと考えていると語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ヨーロッパの複数サッカークラブは、より収入を増やすために、スーパーリーグという新しいリーグを立ち上げることを画策した。これは、人気・実力のあるチームのみが集まって戦うことを目指したもので、小規模チームを排除するという考え方だった。
このスーパーリーグ構想は今月正式に発表され、世界中に衝撃を与えたが、ファンなどはこれに反発。これを受けて複数のチームが、正式発表から僅か数日後にスーパーリーグからの脱退を発表。構想は暗礁に乗り上げている。
このような新リーグ創設の構想は、F1でも持ち上がったことがある。2000年台初頭、様々な条件に不満を抱いたF1チームは、FOTA(F1チーム協会)を主体として”グランプリ・ワールドチャンピオンシップ”を2010年からスタートさせることを目指した。しかしこれについてはチーム、FIA、F1など全ての商業権所有者全員が、将来のガバナンスと金銭的な条件について妥協したため、取り下げられることになった。
最近では、F1はチームのコストを削減することを重視している。これは一部のビッグチームのみが利益を上げているという状況を是正するためのもので、2021年シーズンからはファイナンシャル・レギュレーションが施行され、各チームの予算上限額が定められることになった。
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、F1が進めるコスト削減策が、トップチームがスーパーリーグのような形でF1から離脱するのを避ける鍵になると信じている。そしてサッカー界も同様に、各クラブの財政面の改善に目を向けるべきだと考えていると語る。
「F1では、収入という観点から、チームがより多くの結果を手にするためにチャンピオンシップから離脱するかもしれないという危機が、これまでに2度あった」
そうドメニカリCEOは、イタリアの放送局”Sky TG24”のインタビューでそう語った。
「F1は現在、正反対のアプローチを始めている。つまり、コストを管理するということだ。今年が、予算上限を設けた最初の年であるというのは、偶然のことではない。このことは、チームに経済的な持続可能性について、異なる側面を与えることになる」
「これは、サッカーにおいても第一の問題だと考えている。私が言っても構わないのなら、迅速な形で、取り組む必要があると思う」
またドメニカリCEOは、ハイブリッドパワーユニットの導入、そしてバイオ燃料の導入推進が、メーカーとチームの関心と引きつけ続け、F1を持続可能な形にすることになったと考えている。
「我々F1はすでにハイブリッドになり、今後は環境に配慮した燃料も手に入れることになる。このような活動は社会全体に広がっており、F1が主人公になる機会を与えてくれている」
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