F1タイトル争い早期決着……しかし終盤戦への関心低下に懸念なし。ドメニカリCEO「リスクはまったく見られない」
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、2022年のF1タイトルが早期に決着してしまっても、シーズン終盤戦への関心が下がる心配はないと考えている。
2022年のF1はレッドブルのマックス・フェルスタッペンが圧倒的な強さを見せ、第18戦日本GPでドライバーズタイトルを決定。続くアメリカGPでは、レッドブルもコンストラクターズタイトル獲得を決めた。
通常であれば両方のタイトルが決まった後のグランプリは、消化試合として関心度が下がってしまう可能性が懸念される。しかしF1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、タイトルが決まってしまっても終盤のレースに悪影響を及ぼす可能性がないだろうと考えている。
昨年(2021年)、フェルスタッペンはメルセデスのルイス・ハミルトンと激しいタイトル争いを演じ、最終戦アブダビGPの最終ラップまで、決着がつかない、手に汗握る結末となった。しかし今季は前述のとおりに早期決着。終盤戦の注目度に悪影響が及ぶ懸念が高まる。
しかしドメニカリCEOはウォール街のアナリストとの電話会談で、タイトル争いが早期に決着したことは、F1の財政面に悪影響を及ぼすのではないかとの質問に対して「実際、リスクはまったく見られない」と語った。
「まず第一に、最終戦のチケットは完売している。数字に関しては、非常に良い。もちろん、スポーツという観点から見れば、他の部分の戦いに注意が向けられると思う。でもそれもレースの一部だ」
「そして付け加えておきたいのは、レギュレーションの変更が今シーズンにもたらした影響について、我々は非常にポジティブに考えているということだ。そしてチーム、特に今年の場合はレッドブル、さらにはマックス・フェルスタッペンが信じられないほどの仕事をしたという事実については、コメントする必要はない。他のチームが、正しいチャンスを掴めなかったのかもしれない」
「ただ我々がコース上で目撃したのは、ホイール・トゥ・ホイールのバトルだ。それが我々が長らく待ち望んでいたことだ。そして来シーズンは、コース上での戦いがシーズン終了まで続くと確信している。ご覧いただいた通り、ここ最近のレースでは、競技としての面に多くの注目がある待っている」
「チームの観点から言えば、彼らの財政状況と、彼らの順位による金銭的な報酬をめぐる戦いもある。だから、ブラジルとアブダビのレースにも、多くの関心が寄せられるはずだ。問題はないと考えている」
ヨーロッパでは経済面の懸念が高まっているが、ドメニカリCEOはこのことがF1のチケット販売、そして2023年のF1全体の集積に影響を与える可能性は低いと見積もっていると明かした。
「まず第一に、F1は世界選手権であるため、このような状況を抱えるリスクを世界中で分散してコントロールすることができる」
そうドメニカリCEOは説明する。
「同時に、我々が長期契約を結んでいるという事実が、このリスクに晒される危険性を減らすだろう。そして私が言えることは、来年のチケットに関しては、すでに信じられないほどの事前予約がなされているということだ」
「ヨーロッパは私が住んでいる場所であり、明らかに不況に陥っている。しかしそういう良い兆候があるのだ」
「しかし我々が作り上げた方法、取引を行なってきた方法により、この方向に進むことができると思っている」
「したがってこの状況については、楽観的であるべきだと考えることができる。もちろん我々は状況を監視しているが、申し上げたようなことを我々は今見ている」
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