F1のドメニカリCEO、レッドブルのPU開発凍結プランを支持「F1界全体のためになる」
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、パワーユニット開発凍結を求めるレッドブルを支持するよう各チームに呼びかけた。
写真:: Red Bull Content Pool
ホンダからパワーユニット(PU)供給を受け、F1に参戦しているレッドブルだが、ホンダが2021年限りでPU供給活動を終了することから、長期的な未来が不透明となっている。
ただレッドブルは、2022年にPUの開発が凍結されればホンダのプロジェクトを引き継ぎ、PUを使用することができると明言している。
レッドブルはPUマニュファクチャラーではないため、メルセデスやフェラーリ、ルノーのようにPUを開発する予算もなければ、ノウハウもない。レッドブルがホンダPUを使い続けるためには、PUの開発凍結が前提条件となる。
元々、2021年以降は段階的にPUの開発を制限していくことが2020年5月に決まっており、レッドブルはこれを前倒しすることを望んでいるのだ。
しかし、PUの開発凍結を全マニュファクチャラーが賛同しているわけではない。特にルノーは2022年初頭に新PU導入を予定していることから、あまり乗り気ではないようだ。
ルノーは2018年ごろに、2019~2020年のPU開発凍結を求めていたがレッドブルがこれを拒否したことを受けて、PUのアップグレードを2022年に行なうことを決めたという背景がある。
PUの開発凍結問題は、2月11日に行なわれるF1コミッションで議論される予定であり、この問題に関する投票の結果がレッドブルのF1での長期的な未来を左右する可能性がある。
今年初めにチェイス・キャリーの後を継いでF1のCEOに就任したステファノ・ドメニカリは、凍結が実現することを切望している。
ドメニカリは、早ければ2025年にも導入される次世代PUに向けて、コストを確実に削減しながら準備をすることができるため、現PUの開発凍結は全チームにとって良いことだと考えているようだ。
「確かに、PUの凍結を早期に行なうのは非常に重要なポイントだ」
そうドメニカリは語った。
「しかし、レッドブルだけのためとは言いたくない。それはF1全体のためのものだ。なぜならばご存じのように、現在の規制や凍結は2023年を基準にしているからだ」
「我々が凍結を前倒ししたいのは、メーカーやチームが新エンジンに投資できるようにお金を節約したいからだ。多くのメーカーにとってそれが優先事項となっているだろう」
F1のPUマニュファクチャラーはすでに2022年からの開発凍結に合わせたレギュレーションを構築しようと努力しており、ドメニカリはこうした動きによりチームから必要な支持を引き出すことができると楽観視している。
「今行なわれている議論は正しい方向に向かっている。何かを予想するつもりはないが、こういったことが起こることの重要性を誰もが理解してくれると確信している」
「それは間違いなく、ミーティングで議論の中心になるようなテーマだ。そしてそれがレッドブルだけでなく、F1界全体にとってもベストな選択であることをみんなが理解してくれることを願っている」
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