ルノーF1に初優勝もたらしたジャン=ピエール・ジャブイーユが死去。享年80歳
1970年代から1980年代初頭にかけてF1で活躍したジャン=ピエール・ジャブイーユが死去した。享年80歳だった。

1970年代から1980年代初頭にかけてF1で活躍し、2勝を挙げたジャン=ピエール・ジャブイーユが2月2日に亡くなった。享年80歳だった。
ジャブイーユは1974年にウイリアムズからF1デビュー。1975年のフランスGPではティレルから参戦し、1977年からはルノーに移っている。
彼のF1キャリア初優勝となったのは、1979年のフランスGP。ここでルノーにとってF1における初優勝をもたらしている。
なおこの勝利はルノーにとって非常に重要なマイルストーンになっただけではなく、ターボエンジンにとってもグランプリ初勝利と記録に残るモノであった。
その後、ジャブイーユは1980年にオーストリアGPで再び優勝。これが彼にとっての最後のグランプリでの勝利となった。
ジャブイーユはカナダGPでの足の骨折も影響し、1981年のスペインGPを最後にF1参戦を終了。その後はスポーツカーレースへと軸足を移した。

The Renault team including Jean Sage, Renault Team Chief, celebrate Jean Pierre Jabouille's first win and their first Grand Prix victory
Photo by: Sutton Images
1994年、彼はエンジンサプライヤーとしてF1に参戦していたプジョー・スポーツでジャン・トッドの後を継ぐ形でチームに加入。マクラーレンが表彰台を獲得していたが、結局ジャブイーユは1995年にプジョーを離れている。
ルノーにとってのF1初優勝をもたらした人物の死去には著名人からコメントが寄せられた。ルノーの母国フランスのF1チャンピオンであるアラン・プロストは、SNSに次のように記している。
「フランスのF1界にとって暗黒の年であり、大きな悲しみに包まれた年だ。ジャン・ピエールよ、安らかに! あなたは私の真の友人であり、レースを始めたときにはメンターでもあった。あなたのアドバイスや分析は、私にとって非常に価値のあるものだった」
「フランスのモータースポーツ界はあなたに大きな借りがある。もっと称賛されるに値する男だ。我々はあなたをパイオニアとして、そして驚くべき率直さと誠実さを持った男として記憶していかなくてはならない」
またジャブイーユの死去には、アルピーヌF1(ルノー)もコメントを発表し、敬意を表した。
「BWTアルピーヌF1チームはジャン=ピエール・ジャブイーユの死去の知らせを受け、大きな悲しみを抱いている」
「彼は謙虚なレーシングドライバーであり、優秀なエンジニアであり、そして我々のスポーツのパイオニアだった。ジャン=ピエールは真のレーサーだった。彼は1977年からルノーF1に加わり、その快活さと勇気ある姿勢で先頭に立った」
「彼は1979年にルノーのF1初ウィナーとなり、ルノーにとって画期的な瞬間をもたらした。彼の成功への決意と献身は多くの人に影響をあたえていて、その価値観は現在のアルピーヌとなったチームの中心に残り続けている」
「ジャン=ピエールと、彼の遺産が生き続けているおかげで、我々は今ここにいる。彼の家族、そして友人に心から哀悼の意を評したい」
「本当にありがとう。ジャン=ピエール」
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