F1 オランダGP

嗅ぎタバコブランドのブランディングを行なうマクラーレンに、オランダの保健機関が苦情。チームは「各国の規制要件に準拠」と説明

複数の保健機関が、来週行なわれるF1オランダGPで、マクラーレンのマシンにブリティッシュ・アメリカン・タバコの嗅ぎたばこブランドであるVELOのロゴを掲出することに苦情を申し立てたことが分かった。

Filip Cleeren Erwin Jaeggi

編集: 2023/08/19 11:58

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Oscar Piastri, McLaren MCL60

 オランダの複数の保健機関は、F1オランダGPでマクラーレンのF1マシンがVELOのロゴを掲出して走ることについて、苦情を申し立てている。

 このVELOとは、マクラーレンのスポンサーであるブリティッシュ・アメリカン・タバコが販売している、嗅ぎタバコのブランド。これは、通常のタバコや電子タバコのように煙を吸うモノではなく、パウチを歯茎に挟んで楽しむ”オーラルタバコ”と呼ばれるモノのひとつで、日本を含め世界中で売られている。

 今年の4月、オランダ政府は健康上の懸念があるとして、あらゆる種類のニコチンを含んだパウチの販売を禁止するヨーロッパ諸国のリストに加入。特に未成年者が、中毒性のあるタバコ製品を入手できないようにした。

 しかしこのニコチン入りパウチの広告禁止に関する法律は、オランダではまだ策定中。そのため、マクラーレンはVELOのロゴをマシンに貼っても、合法だということになる。

「マクラーレンのレースカーに施された全てのブランディングは、レースに出場する各国の規制要件と広告基準に完全に準拠している」

 マクラーレンの広報担当者は、motorsport.comに対してそうコメントした。

 しかしオランダの心臓財団やKWFオランダがん協会の保健機関が、オランダの広告法委員会に正式に苦情を申し立てた。

「今回のことは、タバコ産業がこの不快で致命的なビジネスを継続するために、若者を依存症にし続けるよう全力を尽くしていることを改めて示している」

 KWFオランダがん協会のカーラ・ヴァン・ギルス理事はプレスリリースにそうコメントを寄せた。

「禁止されている製品の宣伝が許可されているのは、奇妙なことだと思う」

 2023年シーズン、マクラーレンMCL60のサイドポンツーンには、このVELOのロゴが掲げられることになっている。しかし7レースではVELOのロゴ掲出が許されておらず、それらのグランプリでは暗号通貨の会社であるOKXのロゴに置き換えられる。

 多くの国では、この嗅ぎタバコは規制されていない国もある。アメリカでは21歳未満に対して全てのニコチン製品の販売を禁止し、日本では20歳未満の使用が禁止されている。一方でイギリスでは、まだタバコ製品とは分類されておらず、18歳未満にも販売することができる。

 

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