カタルニア・サーキット、ターン10の改修を完了。新レイアウトは4輪と2輪の折衷案
カタルニア・サーキットは、“ラカイシャ”と呼ばれるターン10の改修を完了させた。
写真:: Circuit de Barcelona-Catalunya
F1やMotoGPのレース開催で知られるスペインのカタルニア・サーキットは、バックストレートエンドに位置するターン10、“ラカイシャ”の改修を完了。原点回帰のレイアウトへと変更された。
カタルニア・サーキットは昨年12月、FIAやFIMの協力の下でターン10を改修することを発表。1月上旬から開始された作業は同月末に完了し、2月1日からは車両による確認走行が行なわれた。
1991年に開業したカタルニア・サーキットはターン10は元々、ひとつの長い左コーナーとなっていた。しかし2004年にはF1用のレイアウトがよりタイトなものに変更され、急角度の左コーナーがふたつ連続するような形となってスピードの低下が図られた。
一方でMotoGPでは2016年まで旧レイアウトが使用されていたが、その年のMoto2クラスでルイス・サロムの死亡事故が別のコーナーで発生。スピードの低下を図るため、それ以降はF1と同じくエイペックスがふたつあるタイプのレイアウトを使用していた。
そして今回カタルニア・サーキットは、F1用レイアウトとMotoGP用レイアウトの中間となるような新たなターン10を作り上げた。形状としては開業当時に近い、大きく回り込むような左コーナーとなっている。
地元スペインの元F1ドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、新しくなったターン10について次のようにコメントした。
「かつてのターン10よりも高速になっており、半円を描くような形となっている」
「私は気に入っているし、オーバーテイクの可能性も少しは高まるだろう。エントリーの部分では難しいだろうが、良いトラクションをかけられればターン11から12にかけては(オーバーテイクが)あり得る。ファンも喜ぶだろう」
例年であれば2月にカタルニア・サーキットでF1プレシーズンテストが開催されているが、今季はバーレーンに開催地が変更されたことにより、新レイアウトの初お披露目は現時点で4月16日〜18日にかけて行なわれるヨーロピアン・ル・マン・シリーズとなる予定。なおF1スペインGPは5月7日〜9日、MotoGPカタルニアGPは6月4日〜6日開催予定だ。
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