ハミルトンの後任とも噂されるアロンソ「最優先はアストン」モチベ次第では50歳まで現役の可能性も?
ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍によってドライバー市場の動きが注目されている中、フェルナンド・アロンソはあくまでもアストンマーティン残留が第一の選択肢だと語った。
2月初旬にルイス・ハミルトン(メルセデス)が2025年からフェラーリへ移籍すると発表したことを期に、現在F1ではドライバー市場の動きが注目の的となっている。
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はメルセデスが候補のひとりにしているのではないかと言われているドライバーだが、彼はあくまでもアストンマーティン残留が最初の選択肢だと語った。
アロンソは現在アストンマーティンと結んでいる契約が、2024年で満期となる。そのためメルセデスがハミルトンの後任として、F1で2度のチャンピオンという実績と速さを持つアロンソの獲得を考慮する可能性があると見られているのだ。
「レースを続けたいなら、選択肢に何があるかを見てみよう」とアロンソは言う。
「僕の最優先事項は常に、アストンと膝を突き合わせて話し合うことだよ」
「昨年、アストンは僕にここへ加わるチャンスを与えてくれた。僕もこのチームの一員であることをとても誇らしく思っている。新しいファクトリーもでき、今進められている様々なことを考えても、このチームには素晴らしい未来がある。ここで何年もレースをできるよう、様々な可能性を模索したい」
Fernando Alonso, Aston Martin F1 Team
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
なおアロンソは今年7月に43歳を迎えるが、長期的な計画については彼としてもよく考えなければと思っているようだ。
「通る必要のある段階がいくつかあると思う。まず第一に、自分自身がこの愛するスポーツに更に数年の人生を捧げたいのかどうか、将来何をしたいのかを決める必要がある」
「でも僕はドライビングが大好きだし、この冬の間中様々なクルマを走らせてきた。DTMマシン、ラリーカー、ゴーカートといろいろね。F1は大好きだけど、まず走ることが大好きなんだ。だから(走らせるのが)もしF1でなくても、僕は他のどのモータースポーツでも喜びを見つけられるだろうし、この年齢ならもっとプライベートな時間を持てるかもしれない。それも大事なことだ」
「そして、これは僕自身が考えて、決める必要のあることだ。最終的にチームへコミットする必要があって、僕の今後の人生の数年間をそのチームに捧げることを確実に理解する必要がある。その全てが僕の時間だ」
「その決断を下したら、僕はアストンマーティンと話し合い、『OK、自分はこの決断をしたんだ。一緒にこのプロジェクトを続けたいんだ』と言いたい。なぜなら僕らは昨年から良い一歩を踏み出していると思うんだ。一緒に沢山のモノを築きあげて、今では新しい施設もでき、将来の成功に向けたものが揃っている。僕はこのプロジェクトを信頼しているんだ」
「だから、それが僕の最優先事項になるだろう。このプロジェクトの一員だと強く感じているしね」
その一方でアロンソは、もしアストンマーティンに留まらなかったとしても、他のチームからの引き合いがあるだろうとも語った。
「もし合意することができなかったとしても、僕はF1でのレースに注力したいと思っている。それに僕がある種特権的なポジションにいることも分かっている」
「恐らく他のチームからしたら、昨年のパフォーマンスなどが魅力的に見えているだろう。グリッド上にいる世界チャンピオンは3人だけであり、その内で”使える”のはひとりだけだ」
アロンソは前述の通り今年で43歳になるため、年齢的なハードルを指摘する声もあるが、その点について訊かれると彼は肉体的にはまだ何年も猶予があると答えた。ただ、トップレベルを維持するための意欲こそが、年齢以上の制限になりうるとも指摘した。
「数年前なら、僕は限界は40歳や41歳だろうと話していたはずだ」とアロンソは言う。
「今は、昨年の自分自身がパフォーマンスもモチベーションも高かったことから、まだ数年はレースを続けられると考えている」
「この冬にしても、肉体的なテストや取り組みといった全ての点で、期待を少し上回れていた。だからモチベーションがあって本気でやるというなら、48歳や49歳、もしくは50歳まで走っても大丈夫かもしれない」
「でも同時に、人生の様々なことを諦める必要もある。F1をするには全力じゃなきゃだめだ。僕はもうF1を24シーズンだかやっているけど、つまり24年間をこのスポーツに捧げてきたんだ。それは幸せだし、僕はそれでOKだ。まだ数年は続けられるよ」
「ただ、これほどに長いカレンダーのもとで、50歳までレースを続けられるかは分からない。能力のせいじゃなく、人生における他のことにも興味はあるからだ」
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