自身のF1キャリアベストな1年……インディ転向エリクソンの自己評価
来季からインディカーに転向するマーカス・エリクソンは、ザウバーで戦った2018年のF1シーズンを振り返り、自身のキャリアで最もうまくいった1年だったと語る。
Marcus Ericsson, Sauber C37
Glenn Dunbar / Motorsport Images
ザウバーは2019年のドライバーにキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィを選んだ。そのためマーカス・エリクソンは2018年限りでF1を離れ、来季からはインディカーに活躍の場を移すこととなる。
しかしエリクソンは、2018年について自身のキャリアで最も力強いシーズンだったと振り返る。
「間違いなく、僕のキャリアで最も力強い1年だった」
エリクソンはそう語る。
「今年のレースペースは、とても力強かった。本当に良いレースがいくつかあったんだ」
しかしエリクソンは、自身の弱点は予選結果でのパフォーマンスであり、それがチームメイトのシャルル・ルクレールに負けた理由だと考えている。
「予選が問題だった。シャルルと比較すると、後ろ過ぎたんだ。その結果、ポイントの面で彼についていくのは難しかった」
「タイヤマネジメントに関して言えば、僕は今F1を戦っているドライバーの中でも、最もうまいドライバーのひとりだと思う。それが、今年の僕の最大の強みだった」
今季のエリクソンは9ポイントを獲得。これは、彼の年間最大獲得ポイントのタイ記録である(2015年にも9ポイントを獲得している)。また、ブラジルGPでは予選7位となり、他者のグリッド降格ペナルティにより6番グリッドからのスタートとなった。これは、彼にとって予選最高位である。
ただ、エリクソンはそのブラジルGPをリタイア。最終戦アブダビGPもリタイアとなり、ポイントを加算することができなかった。
「シーズン終盤の彼は、シャルルと同じラップタイムを一貫して記録していた。サンパウロでは彼の方が前だったし、オースティンではシャルルのすぐ後ろにいた」
そう語るのは、ザウバーのチーム代表であるフレデリック・バスールだ。
「マーカスのような存在は、(デビューイヤーの)シャルルにとってとても役に立ったはずだ」
「またマーカスは、フィードバックが非常に優れている。彼の意見は、チームが技術的な面で決定を下す際に、大いに助けになったのだ」
ルクレールは終盤3戦すべてで7位に入るなど活躍を見せ、デビューシーズンながら39ポイントを獲得してランキング13位となった。また、ザウバーはコンストラクターズランキング8位でシーズンを終えている。
しかしシーズン開幕当初、ザウバーの評価は非常に低いものであり、ウイリアムズと最下位を争うものとみられていた。ただそんな状況を打破してのランキング8位……エリクソンは、最下位争いからトップ10の常連になるまでチームを引き上げることができたことを、誇りに思っていると語る。
「今年はF1で最高のシーズンだった。開幕時から最終戦までの間に果たした改善については、特に誇りに思っている」
「メルボルンでは、ウイリアムズと共に最高尾からスタートした。それ以降、僕らはとても印象的な改善を果たしてきた。その一部になることができたと感じている」
「僕とシャルルは、目指すべき方向性を示すために、チームと共に一生懸命働いた。チームは僕らの意見によく耳を傾けてくれ、マシンを改善するために良い仕事をしてくれたんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments