オコン、トヨタのWRCマシンをドライブし大興奮「子供の頃からの夢だった」ハース+トヨタの”文化”がもうひとつ結実
ハースF1のエステバン・オコンは今年のグッドウッドで、勝田貴元の指導の下トヨタのWRCマシン”GRヤリス”を初めてドライブ。大興奮の瞬間を振り返った。
Esteban Ocon trying out WRC cars
写真:: WRC.com
ハースからF1を戦うエステバン・オコンは、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで自身の子供の頃からの夢のひとつを実現させた。世界ラリー選手権(WRC)の最高峰マシンであるトヨタGRヤリスRally1をドライブしたのだ。これもハースとトヨタが提携している効果のひとつだと言えそうだ。
オコンはグッドウッドで、WRCドライバーである勝田貴元がドライブするトヨタGRヤリスRally1に同乗。自らステアリングを握り走行も経験した。WRCマシンのステアリングを握ることを夢見てきたオコンにとっては、大いに興奮する出来事だったようだ。
「日本に行ってからずっと彼ら(トヨタ)に、僕がどれだけクルマが好きなのかを伝え、そしてWRCマシンをテストしてみたいとずっと言ってきたんだ」
オコンはmotorsport.comに対してそう語った。
「(今年のはじめに)日本で、市販車のGRヤリスで、本格的なグラベル走行を初めて体験させてくれた。今回は豊田(章男)会長からの直々のリクエストだったんだと思う」
「正直言って、感謝してもし切れない。前の日の夜は、ほとんど眠れなかった。正直、このマシンをドライブできたのは、夢のようだった」
当初チームは、オコンにこのことを秘密にしていた。しかしオコンがグッドウッドの走行スケジュールを見てしまったことで、WRCマシンに乗ることが計画されていると露見してしまったという。
「スケジュールを受け取って見てみたら、『エステバン、WRC』と書いてあったんだ」
そうオコンは振り返った。
「それで僕はアヤオ(ハースF1の小松礼雄代表)に電話したんだ。『アヤオ! なんだ? 僕がWRCマシンをドライブするの?』と尋ねたよ。すると彼は『いやいや、ただのミスだよ』と言って笑い始めた。『じゃあどういうことなの?』と聞くと、『いやいや、実はコ・ドライバーとして君が乗るんだよ』と教えてくれた。それで、彼はまた笑い始めたんだ」
「色んな感情が渦巻いた。でも実際には、トヨタが僕に大きなサプライズを用意してくれた。WRCマシンを僕にドライブしてほしいってね」
「僕がずっと夢見てきた経験だった。若い頃、いつかF1で成功したら、毎日ドライブできるWRCマシンを買うっていうのが夢だったんだ。それで買い物に行くんだ。そして後になってから知ったんだけど、WRCマシンは公道走行が可能で、競技に参加するには特別な許可が必要なんだ。でもとにかく、12歳の頃にはそれが僕の夢だった」
オコンにとってこの経験は、期待を裏切らなかったという。しかもWRCマシンをドライブし、WRCに参戦する勝田のドライビングを体験したことも、彼にとっては大きな収穫だったようだ。
「正直言って、本当に感動した」
そうオコンは語った。
「普段F1マシンをドライブしていると、他のクルマには少し無関心になってしまうこともある」
「でも、今回は本当に素晴らしかった。エンジニアリングの素晴らしさは格別だ。DTMマシンを思い出したよ。まるで全てがプロトタイプみたいだ。そして全てが綿密に考え抜かれている」
「サイドブレーキは驚くほど軽いし、クラッチを使う必要もない。ステアリングはとてもスムーズで使いやすい。スロットルの踏みしろはすごく浅いので、すぐにフルスロットルになってしまう。本当に楽しかった」
「そして一番印象的だったのは、勝田貴元が走らせるマシンに同乗したことだよ」
「もし自分でドライブしただけならば、『ああ、グリップはそんなにないな』とか、そういう感じだったと思う。でも、彼の横に乗った瞬間に、『これは違うな!』と思ったんだ」
Esteban Ocon trying out WRC cars with Takamoto Katsuta
Photo by: Toyota Racing
将来ラリーに参戦することを考えるか? そう尋ねられたオコンは、次のように語った。
「F1でのキャリアを終えて、楽しむだけだったら絶対にやるね」
そうオコンは言う。
「でもRally1は絶対やらない。チャンスがあったら、テストだけはお願いするかもしれない。楽しみたいからね。でもまずは、このマシンをドライブさせてくれたトヨタに、永遠に感謝するよ。とっても素晴らしかったからね」
今回のオコンのWRCマシンドライブも、ハースとトヨタのパートナーシップの一環と言えるかもしれない。
先日は富士スピードウェイで旧車テスト(TPC)を行ない、平川亮と坪井翔にF1マシンで走らせた両者。トヨタの加地雅哉TGRグローバル・モータースポーツディレクターと小松代表は「今、ハースとトヨタでチームの文化を作っている」とTPCの際に語ったが、オコンがWRCマシンを走らせて夢を叶えたというのも、文化形成の一環と言えるだろう。
トヨタとハースの関係は、ますます深まっている。
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