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F1アブダビGP、”対コロナ”厳戒態勢で開催。前代未聞の大移動、そして大規模隔離を実施

F1最終戦アブダビGPは、2020年シーズンの中でも最も厳しい新型コロナウイルス感染拡大防止対策の下で開催が進められている。

Abu Dhabi GP biosphere map

写真:: FIA

 コロナ禍の影響で7月にスタートした2020年のF1も、ついに今週末のアブダビで最終戦を迎える。そのアブダビでは、前例が無いほど厳しい新型コロナウイルス感染拡大防止対策が施されており、F1サーカス全体が、外界から隔離されることになる。

 アブダビ政府の新型コロナウイルス対策は非常に厳しいことで知られている。同じアラブ首長国連邦にありながら、隣接するドバイとの移動も制限。アブダビと各地方を繋ぐ道路のうち、アブダビ行きの車線には「関所」が設けられており、そこでIDチェックと新型コロナウイルス陰性証明書を確認するほどなのだ。

 今季は徹底したコロナ対策を施してレースを行なってきたF1も、さらに警戒レベルを引き上げてアブダビGPに臨むことになる。

■F1サーカスの大移動

 バーレーンでの2連戦を終えたばかりの月曜日(12月7日)、プライベートジェットで移動する一部のドライバーやチームのVIPを除いたF1サーカス全体が、バーレーンからアブダビまでチャーター機を使って移動。一気に大移動を行なった。

 その準備プロセスはバーレーン滞在時から始まっていた。F1関係者はバーレーン到着時に空港で新型コロナウイルスの検査を受けた。その後、携帯電話にインストールされた政府のアプリで陰性の結果が出るまで、ホテルで隔離されなければならなかった。

 バーレーン入国後はバーレーン政府とFIAのテストシステムが連携し、数日ごとにF1関係者全員が検査を受けた。

 アブダビへの入国を希望する者は、少なくとも1週間バーレーンで過ごさなければならず、バーレーンGPをスキップした者(例えばフェラーリのマッティア・ビノット)も、アブダビに入国するためにサクヒールGPではバーレーン入りする必要があった。

 その他、ヨーロッパから直接アブダビ入りする場合は、48時間の自己隔離が義務付けられる。

 バーレーン~アブダビ3連戦の最中、どうやってそんな大移動が実現されたのか。F1のトラベル部門はアブダビGPのスポンサーであるエティハド航空と協力し、エアバスA320/321型機9機とボーイング787型機の計10機のチャーター便を手配した。ソーシャルディスタンスを保つため、すべての席が占有されたわけではなく、チームとスタッフは異なる”バブル”の中で慎重に分割された。

 F1が手配したチャーター便をチームが利用することはこれまでにもあったが、ドライバー、チーム、FIA、F1、メディアを含むパドック関係者全員がチャーター便を利用するのは初めてのことだ。

 前述したようにプライベートジェットを使う人たちはそれには含まれないが、彼らも月曜日に移動しなければならなかった。

 バーレーンの空港では、F1のフライトに乗り込む人たちのために一部区画を専用に割り当て、アブダビ国際空港は月曜日にターミナル3全体を閉鎖、彼らの到着に対処した。

 アブダビへのフライトが許可されるためには、全員がバーレーンで検査を受け、陰性証明書を得る必要があった。にもかからず、アブダビに入国する際にまた別の検査を受けなければならなかった。

A boeing 787 Dreamliner and Airbus A380 of Etihad fly over the grid in formation

A boeing 787 Dreamliner and Airbus A380 of Etihad fly over the grid in formation

Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images

■F1関係者が過ごすバイオスフィア

 その後コース周辺のホテルに移動し、レース終了後まで”バイオスフィア”と呼ばれる区域の外には出られなくなる(トップ画像参照)。そして、月曜日の夜には各自が部屋で隔離状態となり、入国時に受けた検査の結果を待つことになる。

 サーキット周辺と隣接するホテルは部外者立入禁止となり、F1関係者の出入りは月曜日のみに制限された。唯一の例外は特別に手配された政府のパスを持つ車両と職員だけだ。

 サーキットの中央にあるクジラの形をしたランドマーク的なWホテルを含め、6つのホテルにF1サーカス全体を収容することになっている。

 7つ目のホテルには、他のホテルのスタッフだけでなく、サーキット関係者やイベント関係者が滞在。自宅から通勤する必要がないようにされている。彼らはF1関係者が到着する前の14日間に渡り、そのホテルに隔離されている。

 Wホテルはパドックから歩道橋を渡って数メートルの場所にあり、通常はスポンサーやVIPゲストのために予約されている。しかし今年は、F1の主要関係者が使用することになった。

 サーキットの近隣にある他のホテルは、すべて1つの複合施設にまとめられており、外部からのアクセスは完全に遮断されている。スタッフはホテルからパドックまで、特別に封鎖されたルートを通って歩くことになる。

■ハミルトンの復帰はどうなる?

 新型コロナウイルスに感染し、F1第16戦サクヒールGPを欠場したルイス・ハミルトン(メルセデス)の状況は複雑だ。彼は現在、バーレーンにおける隔離対象となっており、さらにアブダビの入国制限を遵守しなければならないのだ。

 今週に入り検査を受けて陰性だと判断されても、月曜日に現地入り出来ていなければ政府の特別な免除が必要になるとみられる。

 彼は火曜日の段階で「ようやくワークアウトできた」とSNSに動画を投稿しており、そこから考えれば、すでにアブダビ入りしている可能性は限りなく低いと言えるだろう。

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