F1ベルギーGP予選:ロズベルグが3戦連続PP。フェルスタッペン、ライコネンが続く
F1ベルギーGPの予選が行われ、メルセデスのニコ・ロズベルグがポールポジションを獲得した。
写真:: XPB Images
現地時間の14時からスタートしたベルギーGP予選。スパ・フランコルシャンはさらに気温、路面温度共にフリー走行3回目よりも上昇し、特に路面温度は41℃まで上がっている。特にスーパーソフトタイヤにとっては厳しい状況だ。
最初にタイムを記録したのは、ハースのロマン・グロージャン。1分49秒519である。その直後、チームメイトのエステバン・グティエレスがこれを上回った。マノーのパスカル・ウェーレインがさらにこれを上回って、トップに浮上する。
フェラーリ、レッドブルなどもスーパーソフトタイヤを履く中、メルセデスのニコ・ロズベルグはソフトを履いている。それでも、ウェーレインに約1秒の差をつけてトップに立つ。
フェラーリ勢はフリー走行3回目で急上昇。その勢いのままセバスチャン・ベッテルが1分47秒802、キミ・ライコネンがそれに続いて2番手に上がる。
ただ、フォースインディア勢とレッドブル勢は、スーパーソフトを履いたにもかかわらず、ロズベルグのタイムを上回ることができない。
35グリッド降格が決まっているマクラーレンのフェルナンド・アロンソは、コースインは果たしたものの、その直後にコース脇にストップ。マシンを降りることになってしまった。アロンソに相次ぐトラブル。決勝に向けては、非常に心配されるところだ。
各車一度ピットに戻り、11番手以降のマシンがコースインして2度目のアタックへ。ここで大きくタイムを上げたのはウイリアムズのフェリペ・マッサで、一気にトップへと浮上している。
また注目すべきはウェーレインであろうか? ウェーレインは9番手タイムを記録してQ2に進出。マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンも、一時脱落圏内に落ちていたが、最後のアタックでなんとかQ2進出權を確保した。
結局、フェリペ・ナッセ(ザウバー)、今回がデビューのエステバン・オコン(マノー)、ダニール・クビアト(トロロッソ)、マーカス・エリクソン(ザウバー)が脱落。55グリッド降格が決まっているメルセデスのルイス・ハミルトンは、タイムを計測したものの、21番手でここで姿を消している。
続いて行われた予選Q2。Q1ではロズベルグのみがソフトタイヤを使ったものの、このQ2ではそのロズベルグに加えてベッテル、ライコネンのフェラーリ勢、そしてレッドブルのダニエル・リカルドもソフトを履いた。
ロズベルグは、このQ2で最初にタイムを出したドライバー。なんと1分46秒999を記録する。これで、ソフトタイヤでのQ2突破は確実な情勢だ。フォースインディアの2台、そしてレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、スーパーソフトを履いても上回ることができない。フェラーリの2台、そしてリカルドは、0.6〜1秒、ロズベルグから引き離されてしまった。
ウイリアムズ勢は少しタイミングをずらしてアタックし、6番手と7番手に入った。彼らはスーパーソフトでのアタックだった。
ウイリアムズが上がったことにより、脱落圏の11番手に押し出されてしまったバトンは、2回目のアタックでなんとか10番手を確保し、Q3進出を果たした。
また、フェラーリ2台はスーパーソフトを履いてコースインしたものの、自らを脅かす存在がいないと判断するや、タイムを更新せずにピットイン。ソフトタイヤでスタートする權利を手にした。また、リカルドは2回目のコースインはせず、Q3進出を果たした。こちらも、ソフトタイヤでのスタート権を得たことになる。もちろん、ロズベルグもソフトタイヤでQ3進出だ。
ハースの2台、ルノーの2台、カルロス・サインツJr.(トロロッソ)、ウェーレインは、Q2で脱落となった。
そしてポールポジションを決める予選Q3。マッサとバトンはコースインを遅らせるが、それ以外の全車はスーパーソフトでコースイン。ロズベルグも、この予選で初めてスーパーソフトタイヤを履いた。
ここで最速タイムをまず記録したのは、そのロズベルグで、1分46秒744。フェルスタッペンが健闘し、これに0.1秒差まで近づいた。3番手にはベッテル。ペレスはトラックリミットをオーバーしてしまい、タイム抹消。リカルドは最初のアタックが振るわずに7番手、ライコネンは大きなミスがあり、タイムを計測せずに予選を終えている。
タイミングをずらしてコースインしたのはマッサだが、こちらも振るわずに8番手まで。このマッサをバトンが上回ってみせた。
リカルドは2回目のアタックで、チームメイトのフェルスタッペンには及ばなかったものの3番手に浮上。ただこの後、フェラーリの2台がリカルドを上回り、ライコネンが3番手、ベッテルが4番手。リカルドを挟んでフォースインディアのふたりが6番手と7番手を確保した。
ロズベルグは、これで今季6回目のポールポジション。ハンガリーGPから3戦連続のポール獲得となった。ただ、ヨーロッパGP以来勝利から遠ざかっており、久々の勝利を手にすることができるか、注目されるところである。
また決勝レースでは、最後尾からスタートするハミルトンがどんなレースを見せ、どこまで追い上げてくるのかも、決勝レースで注目すべきところであろう。
ベルギーGPの決勝レースは、日本時間の8月28日(日)の21時にスタートが切られる。
F1ベルギーGP予選結果
Cla | Driver | Chassis | Engine | Time | Gap |
---|---|---|---|---|---|
1 | Nico Rosberg | Mercedes | Mercedes | 1'46.744 | |
2 | Max Verstappen | Red Bull | TAG | 1'46.893 | 0.149 |
3 | Kimi Raikkonen | Ferrari | Ferrari | 1'46.910 | 0.166 |
4 | Sebastian Vettel | Ferrari | Ferrari | 1'47.108 | 0.364 |
5 | Daniel Ricciardo | Red Bull | TAG | 1'47.216 | 0.472 |
6 | Sergio Perez | Force India | Mercedes | 1'47.407 | 0.663 |
7 | Nico Hulkenberg | Force India | Mercedes | 1'47.543 | 0.799 |
8 | Valtteri Bottas | Williams | Mercedes | 1'47.612 | 0.868 |
9 | Jenson Button | McLaren | Honda | 1'48.114 | 1.370 |
10 | Felipe Massa | Williams | Mercedes | 1'48.263 | 1.519 |
11 | Romain Grosjean | Haas | Ferrari | 1'48.316 | 1.572 |
12 | Kevin Magnussen | Renault | Renault | 1'48.485 | 1.741 |
13 | Jolyon Palmer | Renault | Renault | 1'48.888 | 2.144 |
14 | Carlos Sainz Jr. | Toro Rosso | Ferrari | 1'49.038 | 2.294 |
15 | Pascal Wehrlein | Manor | Mercedes | 1'49.320 | 2.576 |
16 | Felipe Nasr | Sauber | Ferrari | 1'48.949 | 2.205 |
17 | Esteban Ocon | Manor | Mercedes | 1'49.050 | 2.306 |
18 | Esteban Gutierrez | Haas | Ferrari | 1'48.598 | 1.854 |
19 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | Ferrari | 1'49.058 | 2.314 |
20 | Marcus Ericsson | Sauber | Ferrari | 1'49.071 | 2.327 |
21 | Fernando Alonso | McLaren | Honda | ||
22 | Lewis Hamilton | Mercedes | Mercedes | 1'50.033 | 3.289 |
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments