F1の新会長は『デジタルメディアでF1が成功するための”鍵”』
ザック・ブラウンは、F1はチェース・キャリーの指揮のもと、メディアテクノロジーの分野で市場のリーダーになれると語っている。








ザック・ブラウンは、F1に様々なスポンサーを持ち込んだ実績を持つ、モータースポーツマーケティングにおいての第一人者だ。昨日、彼はCSMスポーツ&エンターテイメントのグループCEOの職を、今年末で退任することが発表された。
ブラウンは、新しいF1のオーナーとなるリバティ・メディアにおいて、商業的な役割を担うことになるのではないかと予測されている。ブラウンはこのスポーツが、デジタル、ソーシャルといった面で成長していくために、改善の余地が大いにあると考えている。
5年後、リバティ・メディアの手によってF1はどう変わっていると考えているかと尋ねられると、ブラウンは「すごく健全で、ファンにかなり近いものになると思う。そしてそれから、もっと多くのスポンサーが参入してくる。スポンサーはファンや、より健全になったチームと対話ができるようになる」とmotorsport.comに語った。
「F1はコース上に素晴らしい”製品”を持っているし、レースは素晴らしいと思う。5年後にはそれがよりいっそうダイナミックになっていると思うし、F1がメディアテクノロジーをリードしていくと考えている」
ブラウンはリバティ・メディアで重要な役割を担うと予想されているが、世界最大のモータースポーツ広告代理店、JMIの設立者である彼は、CSMの顧問会議の代表とCSMが買収したJMIの非常勤会長という立場でCSMと関わり続けていくという。また、彼はmotorsport.comの非常勤会長でもある。
ファンのために変化を遂げるF1
ブラウンは、F1の新会長であるチェース・キャリーが、より魅力的な方法でファンに楽しんでもらえるように、F1を新しい次元に引き上げると信じている。
「チェースは間違いなく、最も印象的なグローバルスポーツメディアのエキスパートのひとりだ」とブラウンは語った。
「要するに、F1はグローバルスポーツなんだ。どのように世界中の人々に影響を及ぼすかは、メディア次第だ。彼は世界中の様々なスポーツで、膨大な量の経験を積んでいる。そして彼の経験はTVだけではなく、デジタルの面にも及んでいる」
「ファンにとって、ポジティブで最大の変化が訪れると思う。ファンは様々な方法でスポーツを楽しむ。デジタルとソーシャルはそれらの大きな要素だ。そしてご存知の通り、F1の弱点でもあった分野だ」
「デジタルとソーシャルを併せ持ったプラットフォームの権利を得ることは、チェースのリストの上位にあるだろう。そのような改革を行うのに、彼以上に適した人物は思いつかない」
リバティ・メディアは買収を今後数カ月で完了するが、F1を率いていた人々に相談なしで大きな変更をすることはないと、ブラウンは考えている。
「彼らは落ち着いて、すべての主要な利害関係者を知ろうとしていると思う。彼らには考えがあるんだ。しかし、一晩で過激な変更を行うとは思わない」
「しかし、通常のように時間をかけてビジネスをやるつもりはないだろう。協議を行って、素晴らしくポジティブなプランを実行に移すだろう」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | Zak Brown |
執筆者 | Charles Bradley |