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F1イタリアGP FP2分析:メルセデスの圧倒的ペースに他チームは打つ手なし!?

F1イタリアGPフリー走行でのロングランは、メルセデスが圧倒的ペース。フェラーリが2番手

F1イタリアGP FP2分析:メルセデスの圧倒的ペースに他チームは打つ手なし!?

 欧州ラウンド最終戦イタリアGP。舞台は超高速のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァである。その初日、フリー走行1回目と2回目が行われ、いずれのセッションもメルセデスがトップタイム。2番目に速いと目されるフェラーリに対して、大きな差をつけた。

 メルセデスはもちろん1発のアタックタイムも速いものの、特筆すべきは彼らのロングランのペースである。

 フリー走行2回目の走行結果を見ると、彼らはスーパーソフト、ソフト、ミディアムのいずれのタイヤを履いても、1分26秒台で走ることができていた。これは非常にハイレベルのペースである。しかも、彼らのロングラン時の最速タイムは、走行開始直後ではなく、数周走った後に計測されたもの。つまり、さらに良いペースで走ることができる可能性すらあるということだ。

 対するフェラーリは、たとえスーパーソフトを履いたとしても、ロングランで1分26秒台に入れることはできず。さらにデグラデーション(タイヤの性能劣化によるペースへの影響)の値も、メルセデスと同等か、それ以下だった。

 まだ金曜日が終わっただけ。燃料搭載量やパワーユニットのモードなどが不明なので正確な差は分かりかねるが、金曜日の走行を見る限り、メルセデスの優位を揺るがすデータは見当たらないというのが正直なところだ。

 なおイタリアGPの初日は、前戦ベルギーGP同様に路面温度が非常に高くなっていた。最も高かった時には、46℃にもなっていたという。にもかかわらず、デグラデーションはいずれのタイヤも非常に低い数値を示していた。あくまで計算上ではあるが、スーパーソフトは0.08秒/周、ソフトは0.05秒/周、ミディアムは0.03秒/周といったところだ。

 ピレリのモータースポーツディレクターであるポール・ヘンベリーはフリー走行後のコメントで「伝統的に1ストップが必勝法でしたが、今年はモンツァに初めてスーパーソフトを持ち込みました。これをレースで使うことができるのを確認するのが、初日の大きな課題だった」と語った。つまり、モンツァ初投入のスーパーソフトは、決勝で十分に使うことができるタイヤだということが、実証されたと言えるだろう。

 なおピレリの発表によれば、スーパーソフトとソフトのタイム差は約0.6秒、ソフトとミディアムの差は1.0秒だという。また、ピットストップのロスタイムは、ピットレーンと本コース上のスピード差が大きいために23〜25秒程度と大きくなると思われる。これらのデータを判断すると、1ストップが戦略の中心になってきそうだ。

 さてメルセデスの後方はフェラーリとレッドブルが争うが、これに加わってきそうなのがウイリアムズとフォースインディアだ。ウイリアムズはFP1からFP2にかけてタイムを上げ、バルテリ・ボッタスが8番手、フェリペ・マッサが11番手となった。フォースインディアはFP2で12番手、13番手タイムだった。ただ、ロングランのペースは、両チームともレッドブルに匹敵するもの。この2チームがメルセデス製のパワーユニットのパワーを活かし、レッドブルを脅かすというシーンが見られるかもしれない。ただ、フォースインディアのセルジオ・ペレスについて言えば、スーパーソフトでのロングラン時のデグラデーションは若干大きめであり、これが足枷となるかもしれない。

 このウイリアムズとフォースインディアの後ろを、フェラーリの新型パワーユニットを搭載したハース、そして前戦でアップデート版パワーユニットを投入したマクラーレン・ホンダが争うということになりそうだ。

 本日この後には、フリー走行3回目が行われ、予選・決勝に向けた最終調整段階に入る。

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この記事について

シリーズ F1
イベント イタリアGP
ロケーション アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
執筆者 田中 健一