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【F1コラム】トロロッソとの提携は、レッドブル・ホンダの布石か!?

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【F1コラム】トロロッソとの提携は、レッドブル・ホンダの布石か!?
James Allen
執筆: James Allen
2017/09/06 3:29

F1ジャーナリストのジェームス・アレンが、先日行われたF1イタリアGPを振り返る……ハミルトンの強さ、そしてホンダPUの行方について。

Post-race press conference: winner Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1, second place Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1
Winner Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W08, second place Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W08
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W08, Esteban Ocon, Sahara Force India F1 VJM10, Lance Stroll, Williams FW40, Kimi Raikkonen, Ferrari SF70H, the rest of the field at the start
Race winner Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 celebrates, the fans
Kimi Raikkonen, Ferrari SF70H
Third place Sebastian Vettel, Ferrari, shows his trophy to the crowd
Streamers fall during the podium ceremony as Third place Sebastian Vettel, Ferrari, sprays Champagne
Sebastian Vettel, Ferrari SF70H
Ferrari Fans and flags at the podium celebrations
Cars line up in the pitlane
Fernando Alonso, McLaren MCL32
Fernando Alonso, McLaren MCL32
Masashi Yamamoto, Honda Boss and Yusuke Hasegawa, Head of Honda Motorsport
Esteban Ocon, Sahara Force India on the drivers parade
Esteban Ocon, Sahara Force India F1 VJM10, Lance Stroll, Williams FW40
Esteban Ocon, Force India F1 VJM10, pitstop
Esteban Ocon, Sahara Force India F1 VJM10, climbs from his car

 メルセデスはイタリアGPで、大きなリードを築いて勝利した。先週のスパでは接近戦だったにもかかわらずの、圧勝だった。

 多くの点でショックを受けたことがある。まず、2週連続開催のレースで、同じドライバーが連勝したのは今シーズン初めてのことだ。これは、彼らの競争力の高さを示していると言えるだろう。

 メルセデスのイタリアでの勝利は、サッカーで言えば”アウェイ戦”での勝利のようなものだ。そして彼らにとってこれは、今季3度目の1-2フィニッシュでもある。しかしハミルトンがタイトルを狙うなら、彼らはもう何度か同様の勝利を必要とするだろう。メルセデスの得意とするサーキットでバルテリ・ボッタスが必ず2位に入り、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとの間に立ちふさがるのは、実に重要なことだ。

 問題はフェラーリが得意とするサーキットで、ライコネンがベッテルに対して同じようなサポートができるかどうかということだ。ハンガリーでのライコネンは十分な仕事をしたが、それほどマージンのないコースでどんな働きを見せるのか……現時点では疑問が残る。しかしこれが、今季のチャンピオンを決する、重要な要素となる可能性がある。

熱気に溢れたモンツァ

 イタリアGPの観客数は、公式発表で9万3000人だった。しかし、それ以上の盛り上がりを見せていたように思う。彼らにとっては残念ながら、フェラーリが勝利することはできなかった。にもかかわらず、ファンは熱気を生み出し、大いなる歓声をあげていた。

 彼らの熱意は、特にモンツァの表彰台の下で印象的だった。ドライバーたちは、スポーツ選手というよりも、ロックスターになったようだ。

 週末、連日のようにファンが押しかけ、ドライバーの到着時には長い列を作った。それはメルボルンで見られるような光景だ。そして、フェラーリのドライバーたちが、どれだけ時間をかけてファンと接しているか、とても目立っていた。

 ハミルトンは、MVアグスタに乗って登場。そして左手でVサインをしたまま、フロントホイールにブレーキをかけて、リヤホイールを空転させてバーンアウトさせてみせた。

マクラーレンのパワーユニット問題

 マクラーレンとホンダのパワーユニット問題については、この週末にもルノーやトロロッソを巻き込み、数多くの会議が行われた。マクラーレンのザク・ブラウンとエリック・ブーリエがレッドブルのエナジーステーションを訪れたかと思えば、その直後にはルノーのアラン・プロスト、ジェローム・ストール、シリル・アビテブールらがマクラーレンのモーターホームを訪ねている。ホンダの代表者も、5〜6人がモンツァを訪れていた。

 この件については、まだ紆余曲折があるかもしれない。しかし現時点では、トロロッソがホンダを使うことに切り替える可能性が高いと思われる。そしてルノーが提示している条件は、カルロス・サインツJr.の契約を解除し、ルノーと契約できるようにすることだとも考えられている。

 マクラーレンにとって悩ましいのは、新しいホンダ製パワーユニットを手にしたトロロッソが、2018年にどんなレースをするかということだ。エンジンコンサルタントとレッドブル、さらにはイルモアのサポートにより、ホンダのパワーユニットは、著しい進歩を遂げる可能性があるのだ。それが実現すれば、2019年にはレッドブルもこれを採用し、再びワークスチームとして活動することになるかもしれない。

 レッドブルが2019年か2020年シーズンに、本当にそのパッケージで参戦することになったら、その時のマクラーレンが浮かない顔になることは想像に難しくない。そしてフェルナンド・アロンソは、またしても素晴らしいシートを逃すということにもなりかねない。

オコンにとって、2018年は重要な年に!?

 セルジオ・ペレスが環境の変化を求め、ウイリアムズのような他のチームに移籍して自らの運を試そうとしない限り、フォースインディアは今のラインアップを続けることになるだろう。ただウイリアムズは、マルティニとの契約から、ランス・ストロールのチームメイトには25歳以上のドライバーを雇わなければならない。

 ストロールはまだ18歳。酒類を扱うマルティニとしては、彼を宣伝活動に使うことはできないのだ。

 結局のところフォースインディアは、様々な問題はありつつも、今季のラインアップを続けることになるだろう。ペレスに関しては、どうすれば彼好みのクルマを用意できるのか、すでに理解している。一方のエステバン・オコンからしてみれば、チームにとどまり、トム・マクロウと共に仕事をするのが一番だ。マクロウはF1の中でも、若いドライバーの契約をさせる上では、おそらく最高の人物のひとりである。

 フル参戦初年度にもかかわらず、オコンの安定性、自信、そして感覚については、誰もが感銘を受けるところだろう。

 バルテリ・ボッタスは、まもなくメルセデスと来季の契約を締結するだろう。しかし気になるのはその契約期間だ。もし1年契約であるなら、来年の末にはダニエル・リカルドかマックス・フェルスタッペンがサインするチャンスを手にするかもしれない。そして彼らと同じように、オコンが来季も好成績を持続すれば、メルセデス入りを果たすことができるかもしれない。

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