F1バーレーンGP決勝レポート:ロズベルグ完勝で5連勝。バンドーンが初戦で入賞

F1第2戦バーレーンGP決勝レースが行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが優勝。前年からの連続優勝記録を5に伸ばした。

フォーメーションラップでベッテルがストップ

 夜の帳が下りたと同時にフォーメーションラップのスタートが切られたバーレーンGP。ここで、早くも2台が脱落してしまう。まず一人目はベッテル。ベッテルは派手な白煙をマシン後方から吹き上げてコース脇にストップしてしまう。また、ジョリオン・パーマー(ルノー)もそのままピットインし、ここでリタイアを喫してしまう。ケビン・マグヌッセンもピットレーンスタートだったため、グリッド上には19台のマシンが並ぶ。

 好スタートを決めたのは、2番グリッドのロズベルグ。あっという間にハミルトンの前に立つと、難なく1コーナーをクリアしていく。後方では、ライコネンがスタートで大きくミスして順位を下げると、ロケットスタートを見せたバルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)がこれを交わし、一気にハミルトンに並びかけるところまで行く。しかし、タイトな1コーナーは事故多発地点。ボッタスはハミルトンにTボーンクラッシュのような形で突っ込んでしまう。両者共にダメージは負ったものの、ピットに戻るほどではなく、また後方でも小さな接触が多数あり、多くのマシンが大なり小なりのダメージを負った。なお、ボッタスは事故の責任を問われ、後にドライブスルーペナルティが課せられている。

 2周目の1コーナーでは、今度はセルジオ・ペレス(フォースインディア)とカルロス・サインツJr.(トロロッソ)が接触。サインツJr.はタイヤをパンクさせ、ペレスはフロントウイングを壊している。

 スタートで順位を下げたライコネンは、6周目にダニエル・リカルド(レッドブル)を、7周目にボッタスをオーバーテイクし、順位を戻していく。この7周目にはジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)がマシントラブルでストップ。リタイアしている。

グロージャン、SS三連発のアグレッシブな戦略

 レース序盤にして、上位争いはロズベルグ、ライコネン、ハミルトンの3台に絞られた感がある。その中で、真っ先にタイヤ交換を行ったのがライコネン。12周目にピットに入り、スーパーソフト(SS)からソフト(S)に交換を行う。翌13周目にはロズベルグもピットイン。こちらの選択はライコネンと同じだ。ハミルトンはロズベルグと同じ周にピットインし、こちらはミディアム(M)を選択する。

 Mを履いたハミルトンは、ペースがなかなか上がらず、ライコネンとの差を詰めることができない。ハミルトンは早々にMを諦め、28周目にピットインしてSSに戻す。ライコネンはこれに反応して翌29周目にピットへ。ロズベルグも30周目に入る。いずれも、選択したタイヤはSSだ。

 後方では、グロージャンが3スティント続けてSSを履くというアグレッシブな戦略で、次々にオーバーテイクを成功させ、一時4番手まで浮上する。デビュー2戦目のチームとは思えぬほど高いパフォーマンスを発揮し、すでに中盤チームの一角を占めた感がある。

 レースも終盤に差し掛かると、あとは最後のピットインのタイミングをどうするか……というのが焦点となってくる。ロズベルグとライコネンの差は10秒近くあるが、ライコネンの後方4秒の位置に、ひたひたとハミルトンが迫っている。デグラデーションの大きいバーレーンでは、先にタイヤを新しいものに替えた方が有利。しかし早く替えすぎても、タイヤが寿命を迎えてしまう懸念がある。

 上位3台の中で最初にピットに入ったのはライコネン。37周目に新品のSを履き、残り20周を走りきることを狙う。これを見たメルセデスは、翌38周目にロズベルグを呼び戻してSに交換。ピットイン前は10秒近くあったライコネンとの差は、一気に4秒以内まで縮まる。しかし、コースに復帰したロズベルグのペースは速く、すぐにライコネンとの差を広げていき、これで勝負あり。ハミルトンはライコネンに4周遅れてピットインしたためその差は約14秒に広がってしまう。

「マシンにダメージがあったから、ライコネンには届かなかったよ」

 とは、ハミルトンの弁だ。

バンドーンがデビュー戦10位の大健闘

 結局、このままレースは進んでいき、ロズベルグが開幕戦、第2戦と連勝。昨年からの連勝記録も5に伸ばしている。ライコネンが2位、ハミルトンが3位でフィニッシュしている。4位には粛々とレースを進めたダニエル・リカルド(レッドブル)が入り、5位には終盤ウイリアムズを攻略したグロージャンが入った。

 なお、アロンソの代役としてF1デビューを果たしたバンドーンは、終始ペースには苦労したものの、しっかりと最後まで走りきり、初戦にして10位入賞。チームに今季初ポイントをもたらした。

 今年のバーレーンGPは、タイヤのデグラデーションが大きく、戦前に多くのドライバーが言っていたように、戦略が重要なレースだった。そんなレースを上手く渡り歩いたのが、直接的な対戦相手であるハミルトンに対して先手先手と動いたライコネンであり、SSを履き続けるという実に積極的な戦略で上位を目指したグロージャンだったということができるだろう。

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 バーレーンGP
サブイベント 日曜日 決勝レース
サーキット バーレーン・インターナショナル・サーキット
ドライバー キミ ライコネン , ルイス ハミルトン , ニコ ロズベルグ , ロマン グロージャン , ストフェル バンドーン
記事タイプ レースレポート