

トト・ウルフはブラジルGPはチームにとってベストな結果だと語ったが、フェルタッペンの活躍でかき消されてしまったと主張した。










ブラジルGPではルイス・ハミルトンが優勝し、ニコ・ロズベルグと共にメルセデスが1-2フィニッシュを果たした。この結果、タイトル争いは最終戦のアブダビまで持ち越されることとなった。しかしレースでファンを最も沸かせたのは、(このレースが母国最終レースとなったフェリペ・マッサを除けば)終盤凄まじい追い上げを見せたレッドブルのマックス・フェルスタッペンだった。
メルセデスのチーム代表のトト・ウルフはレースの前、マックスの父であるヨス・フェルスタッペンに、タイトル争いに彼が影響を及ぼすかもしれないとの”懸念”を電話で話したとして議論を呼んだが、ブラジルGPのスターは誰なのかは明らかだと語った。
「バーニー(エクレストン)の注文通り、タイトルの決着はアブダビまで持ち越された」とウルフは語った。
「ギャップは12ポイントで、彼らはコース上でそれにケリをつけるだろう」
「(けど今回のレースは)”フェルスタッペン・ショー”だった。信じられないよ。素晴らしいドライビングで、すごいエンターテイメントだった。物理学を書き直さなくちゃ」
レースの後、パドックで偶然ウルフと会ったヨスは、ウルフに同じことを言われたと語った。
ヨスは「電話をかけたわけじゃないけど、彼(ウルフ)に会ったんだ。彼は『我々はチャンピオンシップのためにレースをしているが、今日はフェルスタッペンのショーだった。彼が正しいと思うし、彼は本当に素晴らしい』と言っていた」と語った。
「私はマックスがこのようなことをできると知っていたが、機会が必要だし、全てが今回のように機能する必要があった」
「彼はストレートで大きく挙動を乱したが、それ以外は全てが機能していた。彼はパーフェクトなレースをした。今日は彼にとって特別な日のひとつになると私は思う」とヨスは付け加えた。
メルセデスに付き纏う『信頼性の不安』
フェルスタッペンが決勝の大きな話題になった一方で、次第に関心はアブダビでのハミルトンとロズベルグの決戦に移っていくだろう。
ウルフはブラジルでの1-2フィニッシュはかなりチャレンジングだったため、今年チームのベストパフォーマンスだと語った。
「このようなコンディションで、1-2フィニッシュを予想することはできなかった」と彼は語った。
「このようなトリッキーなコンディションで、ミスなく彼らが1-2という結果を持ち帰ることができて、すごくハッピーだ。おそらく今季のベストパフォーマンスだろう」
「アブダビに向けて、2台の戦えるマシンを彼らに与えなければならない。もっともひどい悪夢はメカニカルトラブルが起きることだ。しかしそれがこのスポーツだし、バーニーが注文したことなんだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | マックス フェルスタッペン 発売中 |
チーム | レッドブル・ホンダ 発売中 |
執筆者 | Jonathan Noble |