【F1ブラジルGP】審議対象だったライコネンとサインツJr.。いずれのドライバーにもお咎め無し
ブラジルGPのスチュワードは、ライコネンとサインツJr.の事件について、ペナルティを科さないことを発表した。






フリー走行2回目の序盤、フェラーリのキミ・ライコネンとトロロッソのカルロス・サインツJr.は、コース上で遭遇した。ライコネンがサインツJr.の後方から近付いたが、追い抜こうとした際に詰まる形となってしまった。2台は接近したまま走行を続け、最終コーナーの立ち上がりでライコネンはアウトサイトからサインツJr.を交わし、トロロッソのマシンの鼻先をかすめるようにラインをクロスさせ、ピットレーンに飛び込んだ。
この動きは問題だとして、スチュワードはふたりのドライバーを審議対象とした。しかし、関係するいずれのドライバーも”不必要にゆっくり走ったり、不規則だったり、危険な走りをしたりしていなかった”として、ペナルティを科すことはなかった。
スチュワードの声明には、次のように書かれている。
「ビデオ映像、テレメトリー、そしてチームとのラジオ交信について見直し、関係するチームやドライバーと話をしたところ、スチュワードはこれ以上の措置は必要ないと判断した」
「当該の周回で、両方のドライバーはターン9で周回を中断した。そしてそのあと、ふたりのドライバーは、次にすべきことのために準備をしており、相手が何をしていたのか全くわからなかったと認めた」
「ピットエントリー手前の上り坂では、サインツのマシンは当初、ライコネンと同じスピードだった。しかしその後は、ライコネンのマシンと同じ速度では加速しなかった」
「ライコネンはサインツを迂回するような形でピットに入らざるを得なかった。そして、速度差があったおかげで、彼は安全にピットに入ることができた。彼はピットレーンのエントリーラインが始まる前に、ピットレーンに入っている」
「いずれのドライバーも、いかなる回避行動も採る必要はなかった。スチュワードは、どちらのドライバーも、不必要に遅く、不安定に、そして危険に追い込む可能性があるように走らなかったことについて満足している」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | ブラジルGP |
ロケーション | ホセ・カルロス・パーチェ・サーキット |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. , キミ ライコネン |
チーム | フェラーリ , アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |