






セパン・インターナショナル・サーキットで行われたマレーシアGPのフリー走行1回目は、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップタイムを記録した。
コースが大幅に改修され、路面も新しくなったマレーシアGPが行われるセパン・サーキット。まずは多くのマシンがコースの確認も含めて、インスタレーションラップを行っている。
インスタレーションラップを終え、ピットレーンに戻ってきたルノーのケビン・マグヌッセンのマシンから突然出火。マグヌッセンは急いでマシンから飛び降りた。消火は迅速に行われたが、インダクションの後方上部から燃料が吹き出てきてしまっていて、エンジンカウルの下で火災が続いている模様。継続的に火が出ているため、その都度消火剤がマシンにかけられている。ピットレーンが危険な状態となったため、セッションは赤旗中断となった。
ピットレーンにコース清掃車が入る珍しい場面もあり、ファストレーンの清掃が済んだ残り1時間4分の時点からセッションが再開された。
まずセッション最初にタイムを記録したのはマクラーレンのフェルナンド・アロンソ。続いて多くのマシンがタイムを残していき、メルセデスのニコ・ロズベルグが1分35秒793のタイムでトップダイムをマーク。チームメイトのルイス・ハミルトンも1分35秒798のタイムで続いた。どちらもソフトタイヤを履いてのタイムだ。
フェラーリの2台もソフトタイヤでラップタイムを計測。さらにタイムを伸ばしたロズベルグに約1秒遅れて、キミ・ライコネンが3番手、セバスチャン・ベッテルが4番手となっている。ミディアムタイヤでタイムを残したレッドブル勢もこれに続き、マックス・フェルスタッペンが5番手、ダニエル・リカルドが6番手となっている。
セッション残り40分、タイヤ返却のためピットインするマシンが多くなったタイミングで、メルセデスの2台は一足早くピットアウト。ミディアムタイヤで走行を開始した。
セッション残り34分、ソフトタイヤでアタックを行ったアロンソは、4番手ベッテルのタイムから0.179秒遅れの5番手まで順位を上げた。
レッドブルの2台はハードタイヤで周回。リカルドはミディアムタイヤでのタイムを更新し、フェルスタッペンを上回っている。フォースインディア勢もハードタイヤで周回を重ねている。
マノーのパスカル・ウェーレインは、大きく変更された最終コーナーで挙動を乱す場面があった。このコーナーは改修の結果、逆バンクになっており難易度が上がっているのだ。
ハードタイヤで周回していたリカルドはピットに戻ってくるも、ピットボックスで早々にリヤタイヤを外し、チェックを行っている。何か懸念事項があっただろうか?
セッション残り10分、ミディアムタイヤで周回を重ねていたロズベルグは、ターン11でリヤが流れグラベルに飛び出したが、幸い無事にコースに復帰している。
90分のセッションが終了。マグヌッセンの火災騒ぎで実質1時間と少しとなったセッションは、メルセデスの1-2。トップのロズベルグ、2番手のハミルトンのみが1分35秒台にタイムを入れている。その上彼らは、ミディアムタイヤで20周近く周回を重ねており、順調なフリー走行だったと言えそうだ。
3、4番手に続いたのはフェラーリのライコネンとベッテル。ライコネンのマシンはフロントエンドを調整する場面も見られた。
5番手に入ったのはアロンソ。アップグレードしたパワーユニットで走行したと思われるアロンソは、特にトラブルもなく18周を完了。ソフトタイヤでアタックした中堅チームが少ないとはいえ、いい位置につけた。パワーユニットが従来の仕様となっているジェンソン・バトンも、再三フロントタイヤのロックに悩まされていたようだが、ミディアムタイヤで10番手タイムを残している。
6、7番手はレッドブル勢。ミディアムタイヤとハードタイヤでの走行を行っており、ソフトタイヤではアタック走行をしていない。彼らはハードタイヤで連続16周の走行を行っている。
8、9番手はフォースインディアのニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレス。この2台もミディアムタイヤとハードタイヤをメインに使っていたチームだ。こちらもフリー走行2回目のペースが注目される。
フリー走行2回目は日本時間15時からスタート。フリー走行1回目の走行時間が少なくなってしまったため、忙しいセッションとなるだろう。
FP1 results:
Pos | Driver | Team | Engine | Laps | Time | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() | Mercedes | Mercedes | 25 | 1'35.227 | |
2 | ![]() | Mercedes | Mercedes | 25 | 1'35.721 | 0.494 |
3 | ![]() | Ferrari | Ferrari | 16 | 1'36.315 | 1.088 |
4 | ![]() | Ferrari | Ferrari | 18 | 1'36.331 | 1.104 |
5 | ![]() | McLaren | Honda | 18 | 1'36.510 | 1.283 |
6 | ![]() | Red Bull | TAG | 27 | 1'36.753 | 1.526 |
7 | ![]() | Red Bull | TAG | 26 | 1'36.973 | 1.746 |
8 | ![]() | Force India | Mercedes | 26 | 1'37.513 | 2.286 |
9 | ![]() | Force India | Mercedes | 27 | 1'37.601 | 2.374 |
10 | ![]() | McLaren | Honda | 20 | 1'37.613 | 2.386 |
11 | ![]() | Toro Rosso | Ferrari | 29 | 1'37.847 | 2.620 |
12 | ![]() | Williams | Mercedes | 17 | 1'37.861 | 2.634 |
13 | ![]() | Haas | Ferrari | 22 | 1'37.886 | 2.659 |
14 | ![]() | Haas | Ferrari | 20 | 1'37.921 | 2.694 |
15 | ![]() | Toro Rosso | Ferrari | 25 | 1'38.055 | 2.828 |
16 | ![]() | Sauber | Ferrari | 18 | 1'38.184 | 2.957 |
17 | ![]() | Sauber | Ferrari | 20 | 1'38.313 | 3.086 |
18 | ![]() | Williams | Mercedes | 24 | 1'38.339 | 3.112 |
19 | ![]() | Renault | Renault | 23 | 1'39.148 | 3.921 |
20 | ![]() | Manor | Mercedes | 28 | 1'40.036 | 4.809 |
21 | ![]() | Manor | Mercedes | 26 | 1'40.627 | 5.400 |
22 | ![]() | Renault | Renault | 2 |
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | マレーシアGP |
サブイベント | 金曜 フリー走行1 |
ロケーション | セパン・インターナショナル・サーキット |
執筆者 | 松本 和己 |