F1中国GP FP2分析:ライコネンに勝機到来!?

F1第3戦中国GPを、各車がロングランを行うフリー走行3回目の結果から予測。ついにライコネンの勝機到来か?

 中国GPのフリー走行2回目の結果を見る限り、どうも今回ばかりはフェラーリに分がありそうだ。もちろん、タイムシート首位はキミ・ライコネン、2位はセバスチャン・ベッテルとフェラーリの2台が1-2を占めたが、それ以上に注目すべきは、跳ね馬のロングランのペースである。

 実はソフトタイヤ(S)を履いたフェラーリのデグラデーション値は、その他のチームのペースとは大差ない。しかし、スーパーソフト(SS)を履いたライコネンのデグラデーションは、1周あたり0.234秒と、S装着時の値と変わらないばかりか、最大のライバルであるメルセデスAMG勢の約半分(ニコ・ロズベルグは0.53秒/周、ルイス・ハミルトンは0.493秒/周)という驚異的な数字と言える。ちなみに、同じ条件下でのベッテルのデグラデーションは0.53秒/周であり、ライバルとほぼ同一……つまり、データを分析した限りでは、ライコネンに今季初優勝がグッと近づいている、そう判断することができる。

 ちなみにライコネンは、土曜日終了時点で5セットの新品Sを残している。FP3で1セット、予選で2セット(+Q3追加セット1)を使ったとしても、決勝に向けては2セットの新品SSを残すことができる。つまり決勝では、Q2最速タイム計測時の中古SSでスタートし、新品SS→新品SS→新品Sというアグレッシブな3ストップ戦略が可能であり、さらには2ストップを前提にQ3でSSを2セット使い、貪欲にポールポジションを狙いに行くこともできる。

 ちなみに残りのタイヤ数はベッテルも同一であるが、メルセデスAMG陣営は新品のSこそフェラーリよりも1セットずつ多く持っているものの、逆にSSは1セット少ない。これが決勝レースにどう影響を及ぼすのか、興味深いところだ。

決勝でミディアムの登場機会はあるか?

 なおハミルトンは、Sでのロングランは行わず、ミディアムタイヤ(M)を履いての走行を実施している。このMはペース的にはSなどとあまり変わらず(ハミルトンの場合は、同じタイミングでSを履いていたロズベルグと大差ないペース)、しかもデグラデーションは非常に小さくなっている(1周あたり0.9秒)。これは、同じくMを履いたダニエル・リカルド(レッドブル)やバルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)も、同様の傾向を示している。SSやSのデグラデーション値と大きな差があることから、ピットストップ回数の削減を目指し、決勝でMを履くという戦略も可能だろう。

 ただ、明日の上海は、降雨の可能性が指摘されており、場合によっては朝から夕方まで降り続くとの予報もある。この雨は、中国GPに波乱や混乱をもたらすのだろうか? まずはこの後行われるフリー走行3回目をチェックしていただきたい。

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 中国GP
サブイベント 金曜日 フリー走行2回目
サーキット 上海国際サーキット
ドライバー キミ ライコネン
記事タイプ 分析