F1分析:マクラーレン、ホンダとの”関係解消”は間近か?

28,315 見る

3年目を迎えた、マクラーレンとホンダの共闘。しかし思うような成績を残せておらず、両者は関係解消に向かっているとの情報がある。

 マクラーレンがホンダとの契約を解消しようとしているという噂が流れ、数カ月が過ぎた。しかしここへ来て、その噂が現実のモノとなりそうだという情報がある。好転しないホンダの状況に、マクラーレンの忍耐はついに限界に達したというのだ。

 最近では、イルモアがエンジンコンサルタントとしてホンダをサポートしているという情報もあった。しかしそれでも、マクラーレンの懸念を緩和するには不十分だったという。

 2018年のパワーユニット(PU)を決定する期限が迫る中、フェルナンド・アロンソとの契約を確実に延長するためにも、マクラーレンはルノーのPUを確保することに焦点を当てているようだ。

ホンダとトロロッソの話し合いは継続中?

 マクラーレンがホンダからルノーにPUを切り替えるに当たっては、いくつかの克服すべきハードルが残っている。つまり、マクラーレンが望むモノを確保できるかどうか、現時点ではまだ保証されていないのだ。なぜならルノーは既に3チームにPUを供給しており、4チーム目にPUを供給することに対しては、消極的だと伝えられているからだ。

 マクラーレンがルノーのPUを手にする最も確実な方法は、ホンダが2018年以降、トロロッソと提携するように説得することだ。これが実現すれば、トロロッソが使う予定だったルノーのPUが浮き、マクラーレンがそれを手にすることができる。

 トロロッソがホンダのPUを使うことにより、トロロッソに財政的な後押しをもたらし、ホンダがF1に残ることができる。そして、マクラーレンも競争力を上げることができるかもしれない。そういう意味では、多くの面で理に適ったことであるとも言える。

 このシナリオについては、夏の段階で交渉は決裂したとも言われていた。しかし、依然話し合いは進んでおり、次の段階に移行しているとの情報もある。

 トロロッソとホンダは、”公式の会談”を行ったことを否定したものの、マクラーレンはギヤボックスの供給を求められていることを明らかにしている。

 また他の情報筋によれば、ホンダ側がトロロッソとの提携を望んでおらず、マクラーレンとの関係を続けたいと考えているとの情報もある。しかしマクラーレンとホンダとの間はこう着状態にあり、結論に達するために前進するのは難しいと思われる。

 とはいえ、来季マシンの開発に向けた”制限時間”も迫ってきており、トロロッソは2018年のPUを決定する期限を、イタリアGPの週末に設定したという。トロロッソの可能性を切ることなく物事を進めていくためには、マクラーレンとホンダが、決断を迅速に行わなければならないということを意味している。

契約破棄の可能性は?

 トロロッソの状況が改善されなければ、マクラーレンは現在のホンダとの契約を破棄する可能性がある。

 上記のようなことが起きれば、ホンダのPU供給先は無くなるということを意味する。しかしこれについては、リバティ・メディアは是非とも避けたいと考えている。

 それと同時に、残り3つのパワーユニットメーカーのうち1社が、マクラーレンにPUを供給しなければならなくなる。これは、FIAの規則でも規定されていることだ。

 このシナリオでも、マクラーレンにPUを供給する可能性が最も高いのは、ルノーだと考えられる。レギュレーションで、チームはPUを手にすることを保証されているため、ルノーを始め各メーカーは、求められれば4チームに供給先を増やさなければならないのだ。

アロンソの未来

 マクラーレンは、2018年もフェルナンド・アロンソを確保し続けるために、PUを切り替えることが必要だと考えている。

 もしマクラーレンがルノー製PUを手にすることができれば、おそらくアロンソはマクラーレンのマシンに乗り続けることだろう。

 アロンソにとっての唯一の問題は、PUである。ホンダ製PUの進歩を諦め、ルノーとの契約を求めるというアロンソの望みは、マクラーレンがホンダとの関係を終わらせるための、大きな原動力となっているようなのだ。

 ベルギーでの厳しいレース後、アロンソは2018年シーズンに向けて望むことを、簡潔に話した。

「変化がひとつだけ必要だ」

 そうアロンソは言った。そしてそれこそがまさに、今マクラーレンが提供しようとしていることだ。

【関連ニュース】

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ F1
チーム マクラーレン , トロロッソ
記事タイプ 分析