ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】

【F1分析】マクラーレン、メルボルンに多くのアップデートを投入

マクラーレン・ホンダのMCL32には、メルボルンで多数のアップデートが施されていたが、アロンソだけが新しいフロントウイングを使用した。

McLaren MCL32 new front wing detailMcLaren MCL32 新バージョンのフロントウイング

Photo by: Giorgio Piola

  2017年シーズンの開幕戦オーストラリアGPが行われたメルボルンで、マクラーレン・ホンダのマシンMCL32には、多数のアップデートが投入された。フェルナンド・アロンソだけが新しいフロントウイングを含めたフルアップグレードパッケージで走行し、ストフェル・バンドーンが走らせた旧バージョンとの比較を行った。

 新しいフロントウイングは、メインプレーンに開いていたスロットが延長されている(1)。これによりウイングの自由度が向上し、ウイングを異なる迎角に設定することができる。

 これに伴い、ウイング下側の垂直フィンを3枚から2枚に減らすことができた(2)。このフィンは、フロントタイヤ周辺や、タイヤ前面に当たる気流を制御している。

 フロントウイングのフットプレート(3)は微調整され、よりシャープな弧を描き、高さも増している。この変更により、この部分で生成される渦流の形状が改善されていると見られる。

 フラップの形状も変更されており、先端の角度(4)はより急激に立ち上がっている。この変更で、より強いY250ボーテックスが発生していると考えられる。

 ウイング外側のセクション(5)にも微調整が加わっており、フラップ部分の表面積が増加している。

McLaren MCL32 old front wing detail
McLaren MCL32 旧バージョンのフロントウイング

Photo by: Giorgio Piola

 アロンソは新しいフロントウイングの他、バージボードとコクピット側面を繋ぐ水平翼が高くなり(下図赤矢印)、3つに増えたサイドポッドのボーテックスジェネレーター(白矢印)、前端から突き出たフィンが2つに増えた新フロアなどフルアップグレードパッケージを走らせた。

 しかし、バンドーンにはこの新しいバージボードは用意されなかったため、旧バージョンのフロントウイングとバージボードで走行していた。

McLaren MCL32, bargeboards
McLaren MCL32, バージボード周辺の比較

Photo by: Giorgio Piola

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 オーストラリアGP
サーキット Melbourne Grand Prix Circuit
ドライバー フェルナンド アロンソ
チーム マクラーレン
記事タイプ 分析
Topic ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】