F1前CEOエクレストン、F1新PU規則案は「高価すぎ不要」と反論

バーニー・エクレストンは、FIAとF1が提案した新しいエンジン規則にメーカーが反対意見を示したことは、驚くようなことではないと考えている。

 FIAとF1新オーナーであるリバティ・メディアは、2021年からの新しいF1パワーユニットのレギュレーション案を提案した。しかしこの案に対してメルセデス、フェラーリ、ルノーは、開発に向けて多額のコストがかかるなどとして反対の立場を取った。

 今年の1月にF1のCEOを退任したバーニー・エクレストンは、メーカーが新レギュレーション案に反対したのは当然だと主張。新レギュレーション案に沿ったパワーユニットを開発するためには、既存の投資の上にさらに余分な費用がかかりすぎると考えている。しかし、この状況に対処するのは、それほど複雑ではないとしている。

「問題は、彼らのすべてが今のエンジンに多額の費用を費やしてきたということだ」

 エクレストンはmotorsport.comにそう語った。

「そして彼らは、役員会に行って『エンジンを変更する必要があるため、もう少し投資が必要です』とは言いたくないのだ」

「正直に言って、彼らは全く別の何かをするか、あるいは放っておくべきだと私は思う」

「彼らがしなければならなかった全てのことは、我々が3年前に合意したことだ。私はジャン・トッド(FIA会長)と、燃料流量を増やし、マシンにより多くの燃料を積み、そして2000回転多くエンジンを回すことを合意したと思う。必要なことはそれだけだ」

 エクレストンは、F1の新しい所有者であるリバティ・メディアが、このスポーツを改善するために行いたいと考えている変更が実現できるかどうかについては、懐疑的だという。

「彼らは、何をすべきか、あるいは何ができるかについて、あまり多くの予測をすべきではなかった。何ができるかを見極めるのを待つべきだった」

「我々が本当の意味でしなければならなかったことの全ては、いつF1が本当に人気があったのか?……ということを見ることだった」

「私は大きな違いを見ることができない。レースの良さは、以前よりも今の方が良い。我々は4年間、この時を待っていた。今、フェラーリは目を覚ましたのだ。それは良いことだ」

 エクレストンはF1をできるだけ簡潔に運営し、コストを抑えて利益をもたらすことを優先していたと説明。リバティメディアが主導するマーケティング部門や商業部門を拡大するための投資について、疑問を呈した。

 リバティは最近、追加の投資を行ったために利益が減少し、それに伴ってチームへの分配金も減らされることを明らかにした。

「数週間おきにテレビ中継がある、そしてオフの間にもテレビがある。そして全てのチームが話し、さらに世間の噂になる。だから、我々(F1)は何について話すことができただろうか?  何を話すことができるだろうか? 人々に対して、サーキットに来てF1を見て欲しいと言う。それは素晴らしいのか?」

「私は最高責任者として、F1を良く見せるための仕事をしてきた。そして、彼ら(CVCなど)が株式を確実に売れるようにしてきた。我々は4年間にわたって株を売ろうとしていた。そしてついにそれを成し遂げたのだ」

 エクレストンはまた、多くのレースがアメリカで開催されるようになるという見通しについても、疑問を呈した。エクレストン自身もアメリカでの開催を増やすことを目指してきたが、それは実現しなかった。最近では、ニュージャージーでのF1計画もあった。

「アメリカでより多くのレースが行われるのを、私も見てみたいと思う。彼らは稼ぐことを求めているようには見えないので、おそらくそれは可能だろう。しかし、もし稼ぐためにそうしようとしているのなら、それは正しい方法ではない。だから私は東へ行ったんだ」

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース