F1引退表明のマッサが目指す”違う道”「次を宣言するのは早すぎる」
今季限りでのF1引退を表明したフェリペ・マッサは、「別の道を進む準備ができている」と語る。

フェリペ・マッサは2016年シーズン限りで引退し、特に自身の母国グランプリであるブラジルGPでは、感動的な”セレモニー”が繰り広げられた。しかし、同年チャンピオンに輝いたニコ・ロズベルグが突如引退を発表した煽りを受け、ウイリアムズへの在籍が決まっていたバルテリ・ボッタスが急遽メルセデスに移籍。その穴を埋める形でマッサは引退を撤回し、一転ウイリアムズに残留することになった。
そのマッサは、当初は2017年限りで引退することなく、2018年もF1で戦うことを熱望していた。そして、そのための十分な競争力があると感じているという。しかし、最終的には今季限りでの引退を決断。その決定に「後悔はない」と語る。
「僕の中の一部分では、まだF1を続けたいと思っている。なぜなら、僕はF1のトップクラスのマシンで戦うだけの競争力を、まだまだ備えていると思うから。そして、ウイリアムズで過ごすことを、とても心地よく感じていたんだ」
そうマッサは語る。
「でも、どんな物語であっても、ある時点では終わりを迎えることになる。だから後悔はない」
「まさに1年前、僕は同じ状況を過ごしていた。そして突然、チームは僕に戻ってくるよう依頼してきたんだ。それは、僕にとっては本当に名誉なことだった。そして非常に高く評価してくれた。それから1年が経った今、僕は別の道に進む準備ができている。今シーズンに僕がやったこと、僕が成し遂げたことについては、とても満足している」
F1を引退したとしても、マッサはレースを続けていくことを希望している。その選択肢の中にはフォーミュラEへの参戦もあるとみられるが、そのプログラムが来年から始まるのかどうかは、まだ決まっていない。
「僕が来年どこでレースをするのか、知りたがっている人がいる。でも、それを宣言するのはまだ早すぎる」
そうマッサは語った。
「まず僕が集中すべきことは、今シーズンを終えることだ。まだ2グランプリ残っている。僕にとっても、チームにとっても重要なレースだ。すべてのことが分かるのは、その後だ。オファーを受けている全ての可能性について考えるつもりだ」
「僕はレースが好きだし、僕には競争力があると信じている。それこそが、僕がやりたいことだ」
「僕は新しい挑戦を受け入れ、プロフェッショナルな役目を果たしたいと思っている。そして、力強い結果をもたらすことができるはずだ」
「レースを楽しんでいる間も、僕はそれを続けていきたい。キャリアを通して持っていた、喜びを感じ続けていきたいんだ」
【関連ニュース】
- フェリペ・マッサ、2度目の引退表明。今季末で15年間のF1生活に幕
- マッサ、クビサの復帰に疑問を呈す「問題がないとは信じられない」
- マッサ、来年の選択肢は”ウイリアムズ残留”か”F1引退”の二択だと語る
- 引退撤回後、復活のマッサ独占コラム「また会ったね。今年もよろしく!」
- マッサ、ジャガーのフォーミュラEマシンをドライブ「全く新しい経験だった」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | フェリペ マッサ |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Lawrence Barretto |