復帰逃したクビサ。”残念だが公平な評価の結果”とチャンドック分析

元F1ドライバーのカルン・チャンドックは、F1復帰を逃したクビサについて、自分の力を証明するチャンスは十分にあったはずだと語った。

 2010年以来のF1復帰が叶わず、ウイリアムズのリザーブ兼開発ドライバーとなったロバート・クビサについて、元F1ドライバーで現在はウイリアムズのヘリテージ部門のドライバーを務めているカルン・チャンドックは、自分の力を証明するチャンスは十分にあったはずだと語った。

 2011年2月のラリー事故により右腕を負傷しF1を離れたクビサは、昨年からF1復帰に向けた動きを本格化させた。旧型マシンでルノーとテストを重ねた彼は、ハンガロリンクで行われたインシーズンテストで2017年仕様のマシンをドライブするに至った。

 その後ルノーがトロロッソからカルロス・サインツJr.を獲得したため、ルノーからのF1復帰の望みは絶たれたものの、クビサはウイリアムズに残ったシートの有力候補とみなされ、ウイリアムズでも2014年仕様マシンでテストを実施。さらにはアブダビGP後に行われたピレリタイヤテストで、ウイリアムズの最新マシンを走らせた。

 しかしチームが走行データを分析した結果、同じくウイリアムズのマシンをテストしていたセルゲイ・シロトキンが良い評価を得たことで、クビサはシート獲得の最有力候補から脱落。最終的にルーキーのシロトキンがレースシートに座り、クビサはリザーブ兼開発ドライバーを務めることになった。

 オートスポーツ・インターナショナル・ショーを訪れたチャンドックは、クビサがシートを獲得できなかったのは”残念だ”としながらも、クビサにはレースシートを得るために自分の能力を証明するチャンスは十分すぎるほどあったはずだと語った。

「クビサは(シートを獲得できなくて)残念だった。でも彼には、実力的にシートを得るのにふさわしいと証明する機会が、たくさん与えられていたように思う」

「ふたつのチームで何度もテストをして、自分に何ができるかを示すチャンスをあれほど与えられるドライバーは多くない」

「僕は、彼に公平なチャンスが与えられなかったと考えることはできないと思う」

「僕はロバートのことをとてもよく知っている。2005年にワールドシリーズ・バイ・ルノーで一緒にレースをして以来の友人だ。彼は素晴らしい男だし、事故の前の彼は絶好調で、本当に華麗だった」

「しかし現実的には、チームは過去の功績だけを頼りにドライバーを雇うことはできない。今のパフォーマンスと状況が考慮されるんだ」

「ロバートにとっても、F1にとっても残念なことだけど、うまくはいかなかったんだ」

 一方、かつてジョーダン・グランプリでテクニカルディレクターを務めていたゲイリー・アンダーソンは、クビサがレースシートを逃した大きな原因が、彼の金銭状況にあると考えている。シロトキンは、チームに約1500万ポンド(約22億8千万円)の資金を持ち込んでいるとみられる。

「私はクビサの才能を信じている。普通、ルノーやウイリアムズのF1マシンに乗り込み、1日のテストであれだけのドライブをできるとは思えない」

「ロングランのペースが良ければ、1ラップのアタックのタイムもそのうち良くなってくるはずだ。マシンに自信を感じる必要があるだけなのだ」

「残念ながら、彼は”預金残高”の問題でシート争いに敗れた。彼は必要な金額を集めることができなかったのだ」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー ロバート クビサ , セルゲイ シロトキン
チーム ウイリアムズ
記事タイプ 速報ニュース