F1 アメリカGP FP3:レッドブルが1−2独占。メルセデスは手の内を見せず?
F1 アメリカGP FP3は、レッドブルのフェルスタッペンがトップタイムを記録した。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB12
Red Bull Content Pool
10月22日土曜日の現地時間10時(日本時間午後0時)より、F1アメリカGPのフリー走行3回目が行われた。気温17℃、路面温度21℃と前日のFP1と似たコンディションだ。
スタートとともにコースインしたのは、スーパーソフトタイヤを装着したフェラーリ勢だ。セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは初日のセッション終了後、タフな1日を過ごしたと話している。ふたりはアタックはせずに1周した後にピットに戻った。その後にハースの2台、フォースインディアのニコ・ヒュルケンベルグが続く。
セッション開始から9分後に、レッドブル勢がミディアムタイヤでコースイン。まずダニエル・リカルドは、1分39秒567をマークするが、それをマックス・フェルスタッペンが約0.5秒上回る。
セッション開始から15分後にトロロッソのカルロス・サインツは、右リヤをパンクさせコースオフ。その後、フェルスタッペンは1分38秒973とトップタイムを更新するが、再びスーパーソフトタイヤでコースに戻ってきたライコネンが、1分38秒512でフェルスタッペンのタイムを上回る。
セッション開始18分後に、マノーのパスカル・ウェーレインがターン19の入口でスピンを喫し、大きくコースオフ。グラベルにタイヤが埋まってしまったことで身動きが取れなくなってしまう。クレーン車を出動させるため、レッドフラッグが振られる。
セッション開始27分後にレッドフラッグが解除され、ドライバーたちは続々とコースイン。一方、メルセデスとルノーはピットアウトのタイミングを伺っている。
セッション残り30分で、メルセデスとルノーはようやくコースイン。その間、ユーズドのスーパーソフトを履いたベッテルが1分38秒178、その0.1秒落ちで同じタイヤのライコネンが追う。一方、ソフトタイヤのニコ・ロズベルグ(メルセデス)はフェラーリ勢を上回り、1分37秒032のトップタイムをマークする。その後を同僚のルイス・ハミルトンが同じソフトタイヤでアタックするが、約0.3秒届かない。
セッション残り25分で、スーパーソフトに履き替えたリカルドが1分37秒032をマークし、ソフトタイヤのロズベルグを約0.7秒上回る。しかしハミルトンが1分37秒483をマークしたことで、レッドブルとメルセデスのタイム差は約0.4秒に縮まった。ウイリアムズ勢はスーパーソフトを投入し、バルテリ・ボッタスが好タイムを記録。同僚のフェリペ・マッサもボッタスから0.2秒落ちのタイムだ。
セッション残り18分で、ベッテルのマシンにパワーダウンのトラブル発生。ベッテルはピットインし作業に入る。ギヤボックスのトラブルを疑っているようだ。また、先ほどタイヤのトラブルを抱えていたサインツは、スーパーソフトでタイムアタックをしていたが、再びタイヤトラブルが発生。今度は左リヤがパンクだ。彼はラジオで不満を訴える。なおこの直前、サインツはウイリアムズ勢と遜色ないタイムを記録していた。
セッション残り13分で、ミディアムからスーパーソフトに履き替えたフェルスタッペンは、トップタイム1分36秒766を叩き出した。同じタイヤのリカルドとのタイム差は、約0.2秒である。その後再び新品のスーパーソフトを投入したライコネンだが、1分37秒284とレッドブル勢には届かない。
残り6分でマクラーレンのふたりが、スーパーソフトでタイムアタックを行う。ジェンソン・バトンは1分38秒917でウイリアムズ勢に分け入った。続いてフェルナンド・アロンソもバトンの0.2秒落ちのタイムを記録する。フォースインディアもスーパーソフトでタイムアタック。ヒュルケンベルグが1分38秒394と、ウイリアムズやマクラーレンらに差をつけた。
セッション残り2分で新品のスーパーソフトを投入したロズベルグが、セクター1で自己ベスト、セクター2は全体ベストを叩き出すが、そのままピットインしてしまう。ロズベルグがピットインした後、ハミルトンが同じタイヤでピットアウト。チェッカーフラッグをギリギリ通過し、最後のタイムアタックを行う。セクター1とセクター2で自己ベストを記録したが、やはり最終セクターでスピードを緩めた。メルセデスはライバルチームに手の内を明かさない作戦か? ただ、この時の彼らのペースはレッドブル勢と大差ないものであり、まずは予選で激しいポールポジション争いが展開される可能性が高まってきた。
フェラーリはライコネンがタイムシートの3番手につけたが、上位2チームには若干離されている印象。特に金曜日にマシンのセッティングに満足できていなかったベッテルは、今度はギヤボックス系と思われるトラブルに見舞われている。
ポールポジションを争うのはレッドブルとメルセデスになるのか? それとも、フェラーリも加わってくることができるのか? そして、”4番手チーム”はどうなるのか? アメリカGPの予選は、見所の多いモノとなりそうだ。
アメリカGP予選は現地時間13時(午前3時)よりスタートする。
Cla | Driver | Chassis | Engine | Laps | Time | Gap | Interval |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Max Verstappen | Red Bull | TAG | 16 | 1'36.766 | ||
2 | Daniel Ricciardo | Red Bull | TAG | 19 | 1'37.032 | 0.266 | 0.266 |
3 | Kimi Raikkonen | Ferrari | Ferrari | 15 | 1'37.284 | 0.518 | 0.252 |
4 | Lewis Hamilton | Mercedes | Mercedes | 12 | 1'37.483 | 0.717 | 0.199 |
5 | Nico Rosberg | Mercedes | Mercedes | 10 | 1'37.784 | 1.018 | 0.301 |
6 | Sebastian Vettel | Ferrari | Ferrari | 8 | 1'37.894 | 1.128 | 0.110 |
7 | Nico Hulkenberg | Force India | Mercedes | 17 | 1'37.948 | 1.182 | 0.054 |
8 | Valtteri Bottas | Williams | Mercedes | 16 | 1'38.188 | 1.422 | 0.240 |
9 | Jenson Button | McLaren | Honda | 14 | 1'38.212 | 1.446 | 0.024 |
10 | Fernando Alonso | McLaren | Honda | 13 | 1'38.452 | 1.686 | 0.240 |
11 | Sergio Perez | Force India | Mercedes | 16 | 1'38.512 | 1.746 | 0.060 |
12 | Jolyon Palmer | Renault | Renault | 14 | 1'38.528 | 1.762 | 0.016 |
13 | Felipe Massa | Williams | Mercedes | 15 | 1'38.607 | 1.841 | 0.079 |
14 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | Ferrari | 16 | 1'38.691 | 1.925 | 0.084 |
15 | Carlos Sainz Jr. | Toro Rosso | Ferrari | 6 | 1'38.710 | 1.944 | 0.019 |
16 | Esteban Gutierrez | Haas | Ferrari | 13 | 1'38.939 | 2.173 | 0.229 |
17 | Romain Grosjean | Haas | Ferrari | 13 | 1'39.097 | 2.331 | 0.158 |
18 | Kevin Magnussen | Renault | Renault | 14 | 1'39.105 | 2.339 | 0.008 |
19 | Marcus Ericsson | Sauber | Ferrari | 14 | 1'39.239 | 2.473 | 0.134 |
20 | Felipe Nasr | Sauber | Ferrari | 14 | 1'39.509 | 2.743 | 0.270 |
21 | Esteban Ocon | Manor | Mercedes | 19 | 1'39.771 | 3.005 | 0.262 |
22 | Pascal Wehrlein | Manor | Mercedes | 7 | 1'41.427 | 4.661 | 1.656 |
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments