【F1】揺れ動くフェラーリのフロア、オーストリアGPで修正
シーズン序盤で揺れ動いていたフェラーリSF70Hのフロアは、オーストリアGPでいくつか変更された。
Ferrari SF70H floor detail
Giorgio Piola
今シーズンがスタートして間も間もない頃、フェラーリSF70Hのフロアが多くの注目が集めていた。というのも国際映像で映し出された際に、高スピード域に達したSF70Hのフロアが揺れ動いているのが確認されており、さらにその後部が曲がって変形しまうということもあったためである。
それには、高速コーナーでのマシンのパフォーマンスを向上を狙うべく、グランドエフェクトを生み出すのにフロアをあえて動かして密閉効果を狙っているのではないかという諸説がある。
さらに別の説では、フロアの揺れ動きが乱気流を生み出し、気流の”障壁”を利用して他のパーツに気流を向けることで、ダウンフォース値を上げているのではないか、とも言われている。
フェラーリは、それが不正行為にあたるのではないかという疑惑を強く否定しており、マシンはFIAが定めた全ての条件を満たしていると主張した。しかし、中国GPでフロアには修正され、フロアの上面にリップを形成した。それは上部から見るとまるで蝶の羽のように見える。
新しく形成された箇所は、揺れ動いていたフロアを補強し、さらに空気力学的効果をもたらすという。
しかしオーストリアGPでも改良され、そのフロアの前端にある気流の通り口が塞がれている。またフロアの剛性を高めるためか、金属の留め具が施されていた。
これらの注目すべき変更点は、実際に走行してフロアが可動してしまうのかどうかを確かめてみなければならない。空力効率が大きな役割を果たす今回のトラックのために施された修正のおかげで、フェラーリのパフォーマンスが向上するのかどうか、とても興味深いところだ。
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