F1、来年から使用する新たなロゴを発表。F1再出発の希望を込める
F1は、来シーズンより使用する新しいロゴを発表。過去23年間親しんだこれまでのロゴに別れを告げた。
F1 logo
Formula 1
最終戦アブダビGPの表彰式後、F1は2018年より使用する非常にシンプルなデザインの新しいロゴを発表した。
F1の商業面で代表を務めるショーン・ブラッチズは、ロゴを変更するという決断は、元来のデザインでは現代のデジタルプラットフォームにとって効果的ではなく、商売にとってもそうではないことが理由であったという。
またF1グランプリは、容易にデジタル時代をより上手く活用しているワールドワイドなブランドの例にならわなければならないと説明し、ブラッチズはその例としてコカ・コーラを挙げた。
「古いロゴの右側にあるジグザグのデザインを刺繍することはできない」
「特に今日では、多くのブランドがデジタル化に合わせてロゴをシンプルにしようとしている」
「デジタル化のためのロゴを凝縮しているスターバックスやコカ・コーラを見て欲しい。我々もそれを推し進めなければならず、将来自分たちがそのような立場に立つために準備が必要だと感じたのだ」
新ロゴの由来は”2台のマシン”
F1のマーケティングのトップであるエリー・ノーマンは、このロゴのデザインはサーキットで優勝を争う2台のマシンが元になっているのだと語った。
「優勝争いをする2台のマシンの側面からインスピレーションを得ました」とノーマンは話した。
「非常にはっきりとしていて、シンプルです。流動的でデジタル主導の今日のマーケットでこれを適用すれば、このロゴでもって我々はより柔軟性と多目的性を備えることになります」
元来のロゴは数字の『1』が真ん中に隠されており、象徴的なものではあったが、多くの人々にとって複雑すぎるものであったとブラッチズは述べた。
「現在のロゴには大いに敬意を払っている」
「この23年間、F1の職務を大いに果たしてきた。しかしビジネスへのビジョンという点では、率直に言えば、デジタル化において真ん中の『1』ははっきりと現れておらず、ネガティブなスペースだ」
「もし私がこの職に就いてから出会った人々とこのロゴについて議論し、投票を行うとしたら、多くの人々は目に見えないFと1の間に確かに存在する『1』を理解していなかったと言うだろう」
「それゆえ我々はロゴをシンプルでクリアなものにしておきたかった。デジタルスペースにはそれが重要だ」
F1の再出発
この新しいロゴは、2018年の開幕戦オーストラリアGPに向けて、F1にとっての完全な再出発として中心に掲げられることになる。
ブラッチズは以下のように語った。
「F1を再出発させるつもりだ。またテレビプロダクションのためにも、新たなグラフィックのパッケージを導入することになる」
「我々は新しいウェブのプラットフォームやSNS、ライブなどのOTTプラットフォームを築き、新たな製品コンセプトのアウトラインを描いている」
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