【F1】「まずは信頼性」とリカルド。レッドブル本領発揮は来週から?
リカルドはレッドブルがまだパフォーマンステストを行なっておらず、メルセデスやフェラーリとの差は近いはずと主張している。






レギュレーションが大きく変更された今季、レッドブルは前評判が特に高いチームのひとつだった。しかしバルセロナ合同テストの1〜3日目、ラップタイムと走行距離の面で、レッドブルはメルセデスとフェラーリに大きく遅れを取る格好となった。
しかしリカルドは、レッドブルがまだパフォーマンステストを行なっていないことを明らかにし、上位2チームに近づける可能性を大いに秘めていると考えている。
3日目にリカルドは「今のところ、パフォーマンス面での調整はほぼ行なっていない」と語った。
「僕たちはとにかく周回を重ねている。一定の周回をこなし、どこにもトラブルが生じていないか確認することで信頼性を高めているんだ」
「今出ているラップタイムは僕たちの標準とは言えないよ。メルセデスとフェラーリがレッドブルの前にいるということは予期していたことだけど、僕たちは2チームとかなり近いところにいると思っている」
またリカルドは、ルノーのパワーユニットがまだ本領を発揮していないため、レッドブルはもっと速く走ることができると主張している。またルノーのパワーユニットに対し「テストの序盤では、かなり満足している」と述べた。
「ルノーがまだ可能性を秘めていることはわかっている。うまくいけば来週から、少しずつプッシュし始めることができるはずだ。来週末までには誰もがレッドブルの実力を見ることができると思う」
「僕の感覚では、昨年よりもう少し(メルセデスに)近づけることができると確信している。今日(3日目)は全体的にポジティブな日だった」
走行距離の差は関係なし
3日目の午後に起きたエキゾーストのトラブルも含め、レッドブルはマシンの信頼性に悩まされている。その一方でメルセデスは、初日から走行距離を稼ぎ、その上でトップタイムを記録している。
メルセデスはこれまでの3日間で毎日150ラップほど周回しており、フェラーリに関しては3日目の担当であるセバスチャン・ベッテルが139ラップを完了している。レッドブルのラップ数は連日100周以下だ。
その事実に対し、リカルドはレッドブルがメルセデスよりラップ数が少なかったとしても、同じだけ学ぶことができていると主張している。
「これは新たなレギュレーションが導入された2014年以来の出来事だ。確かに僕たちは作業に取り組んでいるけど、メルセデスのように毎回150周も走ろうとはしていない」
「彼らがそれほど走行を重ねるということは想定内のことだし、彼らは良いベースがあったからそれほどラップを重ねることができるんだ。一方の僕たちは多くのことを試している。これからもさらに周回を重ねられれば良いと思う。でも僕は1日目で学んだことよりも、もっと多くのことを今日(3日目)学ぶことができたと思う」
「今日(3日目)の僕らは1日目よりも20周以上多く走ることができたけど、その分有意義で生産的だったと思う。もしマックス(・フェルスタッペン)が最終日に80~100周走れたのなら、それが僕たちにとって良いテストになるだろう」
Additional reporting by Erwin Jaeggi
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | Barcelona pre-season testing I |
ロケーション | サーキット・デ・カタルニア |
ドライバー | ダニエル リカルド |
チーム | フェラーリ , メルセデス , レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |