【F1】アロンソ「今の状況に”爆発”しても仕方ない。皆を信じている」
アロンソは、結果が出ない今の状況について感情を爆発させたとしても、何の助けにもならないと話した。







マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、スタッフ全員が全力で改善を続けており、今の状況について感情を撒き散らしても何も得るものはないと語った。
サマーブレイク前のハンガリーGPではシーズン前半のベストリザルトとなる6位を獲得していたアロンソ。しかしマシンの実力はトップとは程遠く、またホンダのパワーユニットのパワー不足を考えても、スパとモンツァでは厳しいレースになるだろうとアロンソは考えている。
彼の友人でもある元F1ドライバーのマーク・ウェーバーは、アロンソはF1の中でもベストなドライバーのひとりであるにもかかわらず、中団で苦戦を続けており、まるで爆発しそうな”時限爆弾”のようだったと話していた。
しかしアロンソは、結果が出ないことについて”爆発”しても、そこから得るものはないと主張した。
「僕がそういうことをしても、何の利益もない。何の助けにもならない」とアロンソはスパで話した。
「もし僕が爆発したとして、それでチームが懸命に作業をして1秒縮めることができるのなら、そうしたいよ」
「でも僕たちは可能な限り速く走っているし、スタッフ全員が最大限のことをしてくれているので、そのことには感謝している。それでも、もっと速さが必要だということは明らかだ」
「僕は常に落ち着いて仕事をし、全員の仕事を信じている。他のチームを下回ることを望んで、こういうパフォーマンスをしているのではない。全員が100%を尽くしている」
「すべてにおいて、みんなを信頼しているということを僕は示している。最初から最後まで僕はこのプロジェクトを信じている。ポジティブに、そして楽観的にいようとしているし、1日24時間仕事をしようと思っているよ」
将来を決めるのは9月以降
アロンソとマクラーレンの契約は今年までとなっているが、彼の将来についてはまだ明らかになっていない。アロンソは、9月になったら将来を考えると主張していた。
マクラーレンは、今週に入ってから来年もストフェル・バンドーンを起用することを明らかにした。それでもアロンソは、それによって何か変わったことはなく、自身の決断を早めなければいけないというプレッシャーを受けることもなかったという。
バンドーンの件について尋ねられたアロンソは、「本当に何もない。プレッシャーも、そのほかのこともゼロだ」と語った。
「自分の将来について決断を下したいと考えた時にそうするよ。そういうことだ」
「何も変わっていない。これまで常に言ってきたことだけど、これについては9月になったら考える。まだ8月24日(インタビュー当時)だ。まだ1週間以上の余裕がある」
イルモアとの提携による進歩は?
アロンソの将来に関する最終的な決断において、マクラーレンがホンダのパワーユニットを使用し続けるのか、それともルノーを納得させて彼らのパワーユニットを使用するのか、というのはひとつ重要な要素になるだろう。
ホンダはイルモアと提携していると言われており、それによって2018年により進歩を遂げる可能性もあるため、マクラーレンの決断はいっそう難しくなるかもしれない。
パワーユニットの選択は、自身の決断に関して必要不可欠な要素になるのかとmotorsport.comが尋ねたところ、アロンソはこう答えた。
「いいや、まったく。パフォーマンスや、来年の状況が重要になる」
またイルモアの状況により、マクラーレンが難しい決断をしなければならない状況に直面することになるのかという質問に関しては、「タフな選択だとは思っていない」と答えた。
アロンソは、ホンダの改善度合いが自分に影響を与えることはないと話した。しかし、ホンダは前進するためにあらゆることをこなしてきたのは事実である。
「エンジン開発に関するアイデアなどは持っていない」とアロンソは話した。
「彼らがエンジンを改善するために日夜働いているのは知っているけど、6カ月や7カ月のも前から、何が起こるのか、どれくらい改善できるのかということをを予測することは難しい」
「彼らは可能な限りベストな仕事をするし、できる限りの改善をするだろう」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | フェルナンド アロンソ |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Pablo Elizalde |