【F1】ウイリアムズがボッタスとメルセデスの交渉を示唆、決定は来年か
ウイリアムズはメルセデスがボッタスにアプローチしている可能性を認めた。その代役としてフェリペ・マッサとも残留交渉をしているようだ。








ウイリアムズは、来季のドライバーを探すメルセデスがバルテリ・ボッタスに関心を寄せており、彼と交渉をしている可能性を認めた。そしてメルセデスは、来年1月3日までF1チャンピオンのニコ・ロズベルグの代わりを発表することはないことを明らかにしている。
ウイリアムズのテクニカルチーフであるパット・シモンズは、ボッタスが2017年のウイリアムズの計画で”要”になってくることを主張しており、メルセデスによる引き抜きを反対している。
12月2日、ロズベルグがF1引退を表明し、モータースポーツ界に大きな衝撃を与えた。
その決断はメルセデスの上層部にとっても意表を突かれた出来事であり、チームは突如2017年のルイス・ハミルトンのチームメイトを探さなければいけない状況に直面した。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフのマネージメント下にあるボッタスは、その当初から候補者リストの中でも可能性が高いドライバーだと考えられていた。
ウイリアムズのチーム副代表であるクレア・ウイリアムズは、BBCスポーツに次のように語った。
「メルセデスのようなチームが、バルテリをニコの代わりのドライバーとして候補に挙げていることは喜ばしいことです」
「チャンピオンシップリーダーは、バルテリがF1の中でも重要な才能の持ち主であると認識していることを誇りに思います」
「しかしながら、ウイリアムズにもチームとして目指しているものがあります。我々はチームが常に最善の機会を掴めるように体制を整えなければなりません。ウイリアムズが2017年に競争力を発揮するのに強力な体制を維持できているのであれば、状況は変わるでしょう」
すでにウイリアムズは、バルテリ・ボッタスと18歳のランス・ストロールを2017年のラインアップとして発表している。
メルセデスからボッタスへのアプローチとは別に、ウイリアムズはメルセデスの現テクニカルチーフであるパディ・ロウを来季から雇用する予定である。
また今季限りで引退したフェリペ・マッサと入れ替わるようにストロールを起用することになっていたが、ここにきてマッサが来季ウイリアムズのラインアップとしてF1参戦を継続する可能性も浮上している。
同日、フランスのL'Equipe(スポーツニュースサイト)は、クレアが実際にマッサと2017年の交渉していたことを示唆している。
「バルテリがチームを離れることがあれば、経験豊富で信頼できるドライバー、例えばフェリペ・マッサのような誰かを代わりに起用します」
「どのように決断するにせよ、チームの利益が最善の状況にあることが重要です」
ウイリアムズはメルセデスのボッタスの引き抜きを許すべきかどうか。おそらくその状況によって、もう一方の主な候補者であるメルセデス開発ドライバーのパスカル・ウェーレインの今後は大きく影響を受ける。同時に彼がF1キャリアを続けていくために、来季をザウバーかマノーで過ごす可能性は高い。
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