【F1】ウイリアムズ、ストロール躍進に感銘「誰かと比べる必要ない」
アゼルバイジャンGPで初表彰台を獲得したストロール。ウイリアムズのパディ・ロウは、フェルスタッペンと彼の比較は終わりだと語った。















カナダGPを9位で終え、初ポイントを獲得したウイリアムズのランス・ストロールは、その2週間後のアゼルバイジャンGPでチームメイトのフェリペ・マッサを予選で上回り、荒れたレースを生き残って3位表彰台を獲得した。
ストロールはまだ若干18歳。レッドブルのマックス・フェルスタッペンと同世代だ。フェルスタッペンは彼と同じく18歳で初表彰台、それも優勝を経験している。
フェルスタッペンは17歳の時にトロロッソでF1デビューを果たすと、すぐさま印象的な走りを見せた。翌シーズン途中でレッドブルに”昇格”すると、その初戦のスペインGPで初優勝を果たした。
一方で、ストロールはデビューシーズン序盤は苦戦。開幕6レースの内4レースでリタイアと厳しい結果となっていたが、8レース目のアゼルバイジャンGPで3位となり、10代でF1の表彰台に上がった2人目のドライバーとなった。
ストロールの表彰台獲得は18歳239日。フェルスタッペンのスペインGP優勝時はそれよりも12日早い18歳227日だったが、それは彼が出走24レース目の出来事だった。
ウイリアムズのテクニカルチーフであるパディ・ロウは、ストロールがフェルスタッペンよりも早く表彰台を獲得できたことで、自信を得られたかどうか問われると「私は、我々がそういったことを考えないで済むように願っている」と答えた。
「ランスは、参考のために外部を見る必要などない。彼に必要なのは、自分自身を見つめることで、自分の成果に満足していればいいのだ」
ロウは、ストロールがアゼルバイジャンGPの週末にしたすべての仕事を賞賛し、初ポイントを獲得したカナダで感じた自信が、その助けになったと考えている。
「それは真の躍進だ」とロウは語った。
「彼はF1に来たばかりだ。レースは完璧だった。でもそれは決勝だけではなく、週末を通してパーフェクトだったんだ」
「毎セッション、彼はマシンを完全にコントロールしていたし、素晴らしいペースで走ると同時に、十分なマージンも持っていた。金曜日(のフリー走行)を振り返ってみれば、イエローの原因を作らなかったドライバーはわずか3人だったはずだ。そのうちのひとりが、彼だ」
「ルーキーとして、彼がかなり良いペースを発揮していたことは印象的だった。カナダGPの後も同じことを感じたのを覚えている。あれが本当のターニングポイントだったと思う」
「日曜日の朝、多くの人々が私に、彼のカナダでのパフォーマンスと前日の予選のことを言ってきた。ランスがあのレベルで決勝を戦っているのを見て、彼らはどれだけ満足したことだろう」
トップのダニエル・リカルド(レッドブル)を追いかけ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が猛然と追い上げてきても平静を保ったストロールのレース終盤の走りが、特に印象的だったとロウは語った。
「ミスを犯してはならないし、大きなプレッシャーがかかる瞬間だった」とロウはコメントした。
「最後の10周は予選ラップのようだったと、ランスは表現した」
「彼はマシンを滑らせなかったし、すべてのラップが非常に良いペースだった。私はそれがマシンの持つ本来のペースだったと思うし、(3位表彰台は)ドライバーとともに立ちたいと思っていた場所だ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ランス ストロール |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Lawrence Barretto |