【F1】ウェーバー、バトンの復帰に「彼は全然興味を持っていない」
マーク・ウェーバーは、ジェンソン・バトンがフェルナンド・アロンソのために仕方なくモナコGPの代役を務めると考えている。










マクラーレン・ホンダは、インディ500に参戦するためモナコGPを欠場するフェルナンド・アロンソの代役として、ジェンソン・バトンを走らせることを決めた。
しかしバトンはまだ今季のマクラーレンのマシンであるMCL32を走らせていない。そればかりか、先日開催されたバーレーンテストの際にも、実際に走らせるチャンスがあったにもかかわらず、バトンはこれを断っている。つまり、バトンが今季のレギュレーションで作られたマシンを初めて体験するのは、モナコGPの初日になるということだ。
スパ・フランコルシャンで取材に応じた元F1ドライバーで現在はポルシェのアンバサダーを務めるマーク・ウェーバーは、バトンの復帰を「どうでもいいこと」と一蹴した。その証拠に、バーレーンのテストに参加しなかったことが、バトンがこの出走に本気ではないという事実を示していると語る。
「ジェンソンがモナコに出るなんて、どうでもいいことだ」
そうウェーバーは語る。
「彼が出たとして、FP1で燃料の問題があり、予選は17位、そして12周目にリタイアする……でも、誰が気にするというんだ?」
「ジェンソンはバーレーンで何のテストもしなかった。彼は真剣に受け止めていないよ。『僕はアメリカに残ってトライアスロンをしたい。わざわざバーレーンのテストなんてしない』とは、僕にとっては驚きだった」
「モナコでの最初のセッションで目を覚ませと言いたい。彼には、興味があるようには思えないんだ」
「(アロンソの代役として)電話をかけたのは、彼(バトン)が最初だったとは思えない」
アロンソがマクラーレンを”動かして”いる
ウェーバーは、現在の戦闘力が無い状態にもかかわらず、アロンソはマクラーレンを効果的に”走らせている”と見ている。そしてその状況は、アロンソのチームメイトであるストフェル・バンドーンに大きな恩恵をもたらすだろうと考えている。
「僕はストフェルが大好きだ。なんと言っても、彼は抜け目無い」
ウェーバーはバンドーンについてそう語った。
「彼は、その年齢にしては広い視野を持っている。彼の前には、素晴らしいキャリアが開けているだろう」
「このクルマに乗るということは、彼にとってとても良い学習プロセスだ。フェルナンドと共に走っているんだからね。フェルナンドは今、チームを動かしている。そして彼がマクラーレンを”前進させて”いるんだ」
「フェルナンドは実に素晴らしいし、頭の回転も速い。だからストフェルにとっては、とても良い勉強になるんだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ジェンソン バトン , Mark Webber |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Jamie Klein |