【F1】エリクソン「新マシンの”素晴らしい”追い抜きが見られるはず」
エリクソンは、新レギュレーションのせいで追い抜きは減るが、”素晴らしい”オーバーテイクが見られるだろうと考えている。








ザウバーのマーカス・エリクソンは、今年のレギュレーションではオーバーテイクが減少することは確かだが、その分”素晴らしい”オーバーテイクが見られるだろうと話した。
タイヤがワイドになり、昨年よりも速くなったマシンをテストしたドライバーたちからはすでに、ダウンフォースが増えたせいでオーバーテイクが減るだろうという不安が聞こえている。
先週行われた1回目のテストの際、メルセデスのルイス・ハミルトンは、他のマシンの後方を走ると、乱気流の影響を受けてオーバーテイクが困難になるため、「素晴らしいレースを見ることは諦めて」とファンにメッセージを発していた。
しかしエリクソンは、新しいレギュレーションのおかげでより”エキサイティング”なオーバーテイクが生まれ、近年のF1で常習されているDRSの使用が減ると考えている。
新しいマシンによる追い抜きの可能性について訊かれたエリクソンは、「オーバーテイクはあると思う。でもあまり回数は多くないかもしれない」とmotorsport.comに語った。
「ここ数年はたくさんのオーバーテイクがあった。でも、ストレートでDRSを使ってオーバーテイクしてきたし、全然エキサイティングじゃないものもあったはずだ」
「今後はオーバーテイクが減ると思う。でも、DRSを使ったオーバーテイクよりも”純粋な”追い抜きがあると僕は考えている。もし僕がレースを見るなら、DRSを使って10回追い抜くよりも、1回の素晴らしいバトルが見たい」
「レースでどのようになるのかは見てみる必要がある。でもオーバーテイクは可能だと思う」
またエリクソンは、耐久性の増した今年のピレリタイヤのおかげで、タイヤのオーバーヒートを避けるために、途中でバトルを諦める必要もないと考えている。
「タイヤに関しては、もっとプッシュできる余裕があると思う。でもこのタイヤを使うことで、レースはもっと難しくなると思うし、もっとアタックできるはずだ」
「ここ何年かは、ロングスティントを走ることを考えてバトルができないということが何度かあった。でもこのタイヤは、オーバーヒートに対してもそれほど敏感に反応しない」
「1周走るのにも、もっとアグレシッブに走れると思う。グリップもあるはずだ。昨年のコンパウンドでは、誰かと争っていても1周の間にホイールスピンしてしまったら、タイヤがオーバーヒートしてしまい、それをリカバーすることができなかった」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | マーカス エリクソン |
チーム | ザウバー |
執筆者 | Jamie Klein |