【F1】エンジンオイル”不正燃焼”疑惑受け、FIAが取り締まりを強化

今シーズン、エンジンオイルを燃料として不法に燃焼しているとチームがあるという疑惑が浮かび上がったため、FIAは新たな取り締まりを行うようだ。

 エンジンオイルを燃料として不正に燃焼させているチームがあるという疑惑が浮かび上がったことに対して、FIAは新たな取り締まり計画を承認した。

 今シーズン開幕前、メルセデスが予選でエンジン出力を上げるため、昨季からエンジンオイルを燃料として燃焼させているとして、レッドブルはFIAに疑義を提出していた。しかしFIAの調査では、そのような活動は認められなかった。

 一方でFIAはその後、不正が行われていないことを確実にするために、エンジンオイルの使用量と、オイルに使われている化学成分のモニタリングを強化していた。

 このモニタリングでも不正は見つかっていないが、チームがこの分野で利益を得ることを制限するため、FIAはさらなる努力を行っている。現在、多くの変更がF1コミッションで承認されており、2018年のレギュレーションに変更が追加されるだろう。

 これらのルールは、FIA世界モータースポーツ評議会で批准される必要があるが、これは通常、形式的なものである。

新しいルール

 チームが予選でエンジンオイルを燃焼させる方法をなくすため、FIAは3つの重要なエリアでルール変更を行う。

※新しいレギュレーションでは、チームはメインのオイルタンク内のオイル量の測定値を、FIAに常に提供しなければならない。

 メインのオイルタンクを除いた、各オイルタンクに含まれるオイルの質量はレース開始1時間前にFIAに通知されなければならない。

 このデータにより、例えばレースよりも予選で異常にオイルが燃焼されていた場合などに、異常がわかりやすくなる。

※パワーユニットのいずれかの部分と、エンジンのエアインテークの間のアクティブ制御バルブは禁止される。

 ブリーザーパイプは、今やインテークを通して、余分なエンジンオイルをエンジンに供給することに利用されかねない。

※特定のグランプリで、エンジン1基につき使用できるエンジンオイルの仕様が1種類に制限される。オイルの仕様は、イベントが始まる前に決定される必要がある。

 これにより、予選で追加のパワーを得るためにエンジンオイルの仕様を決定し、レースに向けて耐久性の高い仕様のエンジンオイルに切り替えるといった可能性がなくなる。

メルセデスのエンジンマッピング

 オイルを燃料として使用する可能性を制限する、3つの新しいアプローチによって、メルセデスの予選ペースが影響を受ける可能性は低いとはいえ、疑惑を払拭するのには役に立つ。

 事実、オフシーズンにこのエリアに注目が集まって以降も、メルセデスは予選で速さを見せており、予選Q3でメルセデスが持つアドバンテージに、ライバルのフェラーリは困惑している。

 メルセデスは、予選でペースが向上するのはルールを悪用した結果ではなく、優れたエンジンマッピングによるものだと長らく主張してきている。

 そのため、メルセデスはレッドブルが疑惑を騒ぎ立てていることに、わずかにいらだっていた。

 レッドブルがFIAに疑義を提出したことを受けて、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、開幕戦を前に「彼らは幽霊でも見ているんだろう……我々は何年も予選でより多くのパワーを引き出すことができるマップを使ってきた。新しいものは何もない」と語っていた。

【関連ニュース】

【F1】3番手のベッテル「メルセデスとの差は予想以上に大きかった」

【F1】メルセデス、オイル燃焼疑惑に反論「幽霊でも見たのでは?」 

【F1】"オイル"燃焼疑惑へのFIA見解を支持するルノー「敵意はない」

【F1】メルセデスに"オイル"燃焼の疑い? FIAに申告したレッドブル

【F1分析】新規則で増すパワーユニットの負荷。救世主は燃料とオイル!?

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース