【F1】オコン、ペレスとの再三の接触に怒り「僕の命が脅かされた」
ペレスと二度接触したオコンは、二度目の接触の際に「自分の命が危険にさらされていた」と話した。

フォースインディアのエステバン・オコンは、ベルギーGPの決勝レース中にチームメイトのセルジオ・ペレスと二度も接触した。
最初のインシデントでは、オコンはペレスとウォールの間に挟まれる形で接触したものの、ダメージを受けなかった。しかし二度目のインシデントでは、オコンはフロントウイングを破損し、ペレスは右のリヤタイヤをパンクさせた。
6月のカナダGPではチームオーダーを発動したフォースインディアだが、その直後のアゼルバイジャンGPでふたりは接触。そして今回のインシデントを受けてフォースインディアは、今後はもうペレスとオコンに自由なレースをさせるつもりはないと明かした。
オコンは、ペレスは自分のポジションを守ろうとして”やりすぎていた”と話した。
「僕は何もしていないのに、僕の命が脅かされた。300km/hでオー・ルージュの坂に向かうのに、彼は僕の命を危険にさらしたんだ」とオコンはChannel 4に語った。
「彼は自分がプロのドライバーであると思っているけど、今日はそれを示せていなかった。なぜ彼が僕にあんなことをしたのかわからない」
「僕は彼と1対1で話をし、彼に真実を伝えるつもりだ。彼には子供が生まれるようだけどね。彼が死にたがっているのかどうかは知らないけど、本当にばかげている」
また、ペレスは自分が二度目のクラッシュを引き起こしたことをわかっていると思うかとオコンに尋ねると、彼はこう答えた。
「もちろんわかっているだろう。僕は最初の接触を受け入れる。あの時はスリーワイドになっていて、彼は僕が見えていなかったんだろう」
一方ペレスは、二度目の接触はオコンが自分にぶつかってきたのだと考えており、ケメルストレートまではオコンを追い抜くつもりはなかったと話した。
「彼がそこにいたのは知っているけど、それ以上のスペースがないこともわかっていた。だから僕は自分のラインを守ったんだ」とペレスは話した。
「オー・ルージュを過ぎた後で、彼は何かの作戦を実行しようとしていたのではないかと思う」
「何か変わったことはしていないし、他のドライバーに対してもそんなことはしなかっただろう。彼らだってそういうことはしないはずだ」
しかし彼は、オープニングラップでのオコンとの接触に関する非難を受け入れた。というのも彼はスタート時のエンジンモードを間違えて選択してしまい、それによってスタートも失敗してしまったので、勢いを取り戻そうとした際に接触してしまったのだと語った。
「おそらく彼は、僕がわざとやったのだと感じているだろう。だから二度目の接触をしてきたのかもしれない」
「最初の接触は完全に僕の責任だ。彼のことが見えていなかった。それについては謝るよ。でも二度目の接触は、彼は楽観的すぎたし、接触する必要はなかった」
また彼は、バクーで接触により表彰台を逃して以来、ふたりの関係性が良くないということも理解している。
「過去を振り返って、バクーを思い出さないといけない」とペレスは話した。
「あの時は彼が僕をウォールに押しやった」
「バクーでの接触が原因で、僕それをやったのだと言っているのではない。でもあれから(ふたりの関係が)緊張し始めた。僕のキャリアの中でこんなことは初めてだし、願わくばこれを解決し、チームのためにポイントを獲得していきたい」
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