ルノーの開発ドライバーのローランドは、クビサは来年のシートを争うライバルになるだろうと話した。
今年はダムスからFIA F2に参戦し、ルノーの開発ドライバーも務めているイギリス人のオリバー・ローランドは、ロバート・クビサは来年のルノーのシートを争う上でライバルになるだろうと語った。
現在F2でランキング2位につけているローランドは、ルノーF1チームの開発ドライバーを務めている。
そのプログラムの一環として、土曜日にはオランダのアッセンで開催されたイベントでロータスE20をドライブした。なおこのマシンは、クビサが6月のテストで使用したマシンと同じものである。
ローランドに対し、ハンガロリンクでインシーズンテストに参加したクビサは来年のルノーをシートを争う上でライバルになると感じているのかと尋ねると、彼はmotorsport.comに対してこう話した。
「僕の目標はF1に行くことだ。彼もリストに載っている。そうだろう? おそらく、ライバルになるだろう」
「公平に全員を見れば、良い話だ。彼が大怪我を負った時はちょうどキャリアのピークに達していた時だったし、彼もがっかりしていただろう」
「みんなが彼に、もちろんF1ドライバーだった時の彼にも敬意を払っていたことを僕は知っている。だから彼の復帰というのは良いことだ」
「でも僕にしてみれば、僕も来年F1に乗りたい。僕の身の回りの人たちも僕がF1に乗ることを願っている。それ以外の人たちはそうは思っていないけど。でも、どうなるのか見てみよう」
ローランドは、過去にマクラーレンのオートスポーツBRDCアワードを受賞し、マクラーレンのF1マシンMP-26をドライブした経験がある。またフォーミュラ・ルノー3.5に参戦していた2015年には、シーズン途中にポイントリーダーだったことから、その”ご褒美”でレッドブルのマシンもドライブしている。今回アッセンでガンマ・レーシングデーに参加したローランドは、E20ロータスでTTサーキットを2周走行した。
「子どもみたいに、F1マシンをドライブすることを夢見ている。だから一度これが実現したら、本当に素晴らしいことだろう。それもルノーでね」
「僕はルノーの開発ドライバーだ。最初にF1をドライブして以来、彼らとは密接に提携している」
「フォーミュラ・ルノーというワールドシリーズにも出場し、GP2とF2でも支援を得ている。この”はしご”を完成させて、F1をドライブすることができたら素晴らしいことだろう」
「願わくば、これは単なるスタートであってほしい」
F2のタイトル争いは終わっていない
F2ではシャルル・ルクレール(プレマ・モータースポーツ)がドライバーズランキング首位に立っており、ローランドはそこから50ポイント差で2位につけている。前戦ハンガロリンクでは、ローランドはレース1で優勝し、レース2でも2位に入賞した。
その前の母国シルバーストンでは、レース2でペナルティによって入賞を逃していた。しかしローランドは、ルクレールとの差を縮めることはできないと感じ始めていたが、ハンガロリンクを経て、タイトル争いは終わっていないと主張した。
「ハンガロリンクでのようなペースがあって、彼がポールポジションでなければ、またこういうレースができるだろう」
「予選でこれまで以上に速く走ってポールポジションを獲得し、良いレースをすることが最優先だ」
「50ポイントというのは、1ラウンド分の差だ。(ハンガロリンクは)彼にとってはひどい週末だったけど、僕にとっては良い週末だった」
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