【F1】オーストラリアGP決勝:跳ね馬復活。ハミルトンに10秒差圧勝

2017年F1の開幕戦オーストラリアGPの決勝が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝。昨年苦しんだ跳ね馬が復活を果たした。

 シーズンオフが明け、待ちに待った2017年F1が開幕。その初戦オーストラリアGPの決勝が、3月26日13時(日本時間14時)から行われた。2017年F1最初のウイナーとなったのは、苦しい昨シーズンをチームと共に乗り越えたフェラーリのセバスチャン・ベッテルだった。

 開催地のアルバート・パーク・サーキットは、気温24度、路面温度36度というコンディションであり、予選時と気温はほぼ同じであるが、決勝の空には青空が広がっていた。

 初日と2日目で多くのドライバーがクラッシュを喫しており、ウイリアムズのランス・ストロールとレッドブルのダニエル・リカルドが、ギヤボックス交換のために5グリッドの降格を受けた。またリカルドはレコノサンスラップで再びマシントラブルに見舞われ、ガレージに戻り作業を行なったが、決勝スタートに間に合わず、2周遅れでのスタートとなった。

 グリッド位置を改めるために、2回目のフォーメーションラップを行なった後、決勝がスタート。

 第1コーナーは各車ともスムーズにクリアすることができたが、ターン3でマーカス・エリクソン(ザウバー)と、ケビン・マグヌッセン(ハース)がクラッシュ。そのせいで、マグヌッセンはタイヤをパンクさせたため、ピットインを行なった。

 2周目に入った段階で、ポールポジションスタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の差は約1秒以内だったが、ラップを重ねるたびに徐々にその差は広がり、10周目には約1.8秒差になった。

 マクラーレンのストフェル・バンドーンは、スタート直後、ダッシュボードに何も表示されなくなったとチーム無線で訴え、9周目の終わりにピットストップしてエンジンの再始動を行ったため、トップが14周目に入った段階でトップから1周遅れとなった。一方のアロンソは11番手を走行した。

 13周目、ルノーのジョリオン・パーマーがマシントラブルを訴え、スローダウン。一時ペースが戻ったものの、17周目に再びスローダウンしてしまったのをきっかけに、ピットイン。その間に7番手を走行していたハースのロマン・グロージャンが、白煙を上げながらピットに帰還。パーマーとグロージャンはリタイアとなった。

 18周目、先頭を争っていたふたりのうち、ハミルトンが先に動いてピットイン。ソフトタイヤに履き替え、4番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の後ろでコースに復帰した。

 首位に立ったベッテルは、2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)に10秒差をつけた。「タイヤの状態はまだ良好なため走行を続ける」とチーム無線で報告したベッテルは、周回遅れのマシンに追いつくまでの間、ペースアップを図った。

 23周目、ハミルトンはペースの遅いフェルスタッペンをなかなか交わすことができず、チーム無線で苛立ちを表した。結果先頭を行くベッテルとの差が徐々に広がってしまう。そしてベッテルがピットインし、ハミルトンと同じソフトタイヤを選択。コースに復帰したベッテルのポジションは、フェルスタッペンの前だったのだ。ベッテルのレース戦略は功を奏した。

 スタートから25周目の終わりに、ボッタスとフェルスタッペンがピットイン。ボッタスがソフトタイヤ、フェルスタッペンはスーパーソフトタイヤを選択した。上位勢がほぼタイヤ交換を終わらせたその次の週に、キミ・ライコネン(フェラーリ)もすかさずピットインし、ソフトタイヤに履き替えた。

 一連のタイヤ交換によってベッテルが首位。対するハミルトンは、ベッテルの6秒遅れで2番手を走行することとなった。

 スタートから25周目、セッション序盤でクラッシュを喫したエリクソンがマシンをストップさせ、リタイア。またその3周後、ターン4付近を走行中にリカルドのマシンがスローダウンし、リカルドはコース外にマシンをストップさせた。そのままリカルドはリタイア。うなだれるリカルドにチームは「本当にすまない」と謝罪のコメントを送った。

 残り20周というところで、ベッテルとハミルトンは8秒差であり、その差はじわじわと広がった。一方のボッタスはハミルトンを追い上げ、その差は3秒を切った。

  4番手ライコネンを追う5番手のフェルスタッペンは、残り15周のところでファステストラップを更新。ライコネンとの差を徐々に縮めていき、約2秒まで迫った。

 残り13周というところで、ストロールがピットインし、ガレージへ戻った。それにより、バンドーンが14番手へ浮上。アロンソも、グロージャンがリタイアしてからトップ10に入り、1秒差以内で迫る11番手のエステバン・オコン(フォースインディア)を抑え続けた。

 レース残り8周というところで、マグヌッセンもマシンを停車させ、リタイア。予選では好調だったものの、ハースは開幕戦のチェッカーを受けることができなかった。

 残り7周という時点で、アロンソの左リヤタイヤとオコンのマシンが接触。その後のストレートでアロンソはオコンとヒュルケンベルグに抜かれてしまった。アロンソは「マシンが左側に引っ張られる感覚がある」とチーム無線で報告し、ピットイン。そのまま無念のリタイアとなった。

 結局、最初にチェッカーを受けたのは、ハミルトンに9.975秒差つけたベッテルだ。ベッテルは喜びの雄叫びをあげ、イタリア語で「勝利はみんなのものだ。チームのみんなありがとう!」とチーム無線で語った。

 ボッタスはハミルトンに1.275秒まで近づけたものの3位フィニッシュ。4位にライコネン。ブレーキに苦しむもライコネンを追い続けたフェルスタッペン、最後はなされたものの5位でゴールしている。スタート時にトロロッソのふたりの前に出たフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)が6位。7位はセルジオ・ペレス(フォースインディア)、8-9位にトロロッソのカルロス・サインツJr.とダニール・クビアトが入った。長くアロンソと戦ったオコンが10位入賞。オコンは初入賞である。

 開幕戦を完走できたのは、トップ10とヒュルケンベルグ、アントニオ・ジョビナッツィ(ザウバー)、バンドーンの13台であり、残り7台はリタイアするというサバイバルレースだった。

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2017年F1 オーストラリアGP決勝リザルト:

Cla ドライバー時間ギャップkm/hピットリタイア
1   germany  セバスチャン ベッテル  1:24'11.672   215.408 1  
2   44  united_kingdom  ルイス ハミルトン  1:24'21.647 9.975 214.984 1  
3   77  finland  バルテリ ボッタス  1:24'22.922 11.250 214.930 1  
4   finland  キミ ライコネン  1:24'34.065 22.393 214.458 1  
5   33  netherlands  マックス フェルスタッペン 1:24'40.499 28.827 214.186 1  
6   19  brazil  フェリペ マッサ  1:25'35.058 1'23.386 211.911 1  
7   11  mexico  セルジオ ペレス  1:24'27.579 1 lap  210.965 1  
8   55  spain  カルロス サインツ Jr.  1:24'28.873 1 lap  210.911 1  
9   26  russia  ダニール クビアト  1:24'42.486 1 lap  210.346 2  
10   31  france  エステバン オコン  1:25'20.115 1 lap  208.800 1  
11   27  germany  ニコ ヒュルケンベルグ  1:25'21.125 1 lap  208.759 2  
12   36 italy  アントニオ ジョビナッツィ 1:24'44.265 2 laps  206.518 1  
13   2 belgium  ストフェル バンドーン  1:24'58.807 2 laps  205.929 1  
  dnf 14  spain  フェルナンド アロンソ  1:16'26.419 7 laps  208.123 2 リタイア
  dnf 20  denmark  ケビン マグヌッセン  1:12'03.297 11 laps  203.126 2 リタイア
  dnf 18  canada  ランス ストロール  1:01'54.421 17 laps  205.585 3 リタイア
  dnf 3 australia  ダニエル リカルド  41'12.001 32 laps  193.070   リタイア
  dnf sweden  マーカス エリクソン  33'01.470 36 laps  202.327   リタイア
  dnf 30  united_kingdom  ジョリオン パーマー  24'07.683 42 laps  197.807 1 リタイア
  dnf france  ロマン グロージャン  19'47.343 44 laps  209.021 1 リタイア
  dns 94  germany  パスカル ウェーレイン          Physical

 
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この記事について
シリーズ F1
イベント名 オーストラリアGP
サブイベント Race
サーキット アルバートパーク・サーキット
記事タイプ レースレポート